Bをかたーる首都圏版。ミムラユウスケWEBマガジン

医者に「良かった!」と言われたリハビリ中のビーコル大庭の現状は? BCOR BODY CARE STUDIOオープンレポート『前編』

12月20日、「BCOR BODY CARE STUDIO -YOKOHAMA TSUZUKI-」のオープン記念イベントが行なわれた。「整体院」、「接骨院」、「鍼灸院」の3つの治療院が1つになったこの施設は、「センター北」駅近くのNorthport Mallの3階で開院する。

そこで「Bをかたーる」では、『前編』と『後編』にわけて、この日のイベントについてレポート。『前編』では大庭選手も参加したトークショーを中心としたオープン記念式典について、『後編』で治療院の内部の様子とメディア見学会で取材に応じた大庭選手の話もお伝えする。

 

この治療院のオープン記念式典には、さくらメディカルの鈴木拓代表取締役、横浜ビー・コルセアーズの平野武史取締役と大庭岳輝選手の3人が登壇した。さくらメディカルは、ビーコルのゴールドパートナー(*スポンサーの一種)であり、普段からビーコルの選手たちのケアを担当している。Bリーグ誕生前にビーコルに所属していた齊藤洋介選手が、さくらメディカルの鈴木代表取締役の高校の後輩にあたるため、鈴木代表取締役に「スポンサーになってください!」と直談判したことがきっかけで、ビーコルとさくらメディカルの関係はスタートしたという。

そんな両者が手を組み、BCOR BODY CARE STUDIO -YOKOHAMA TSUZUKI-」ではビーコルが経営を、さくらメディカルが運営を行なう(詳細については『こちら』を参照)。

『前編』となる本記事では、オープン記念式典で行なわれた大庭選手と鈴木取締役のトークショーのほぼ全文を書き起こしたやり取りを掲載。10月に大怪我を負ってから、なかなか表の舞台に出てこなかった大庭選手の口からはポジティブな話が次々と語られたのが印象的だった。

大庭選手(以下、大庭)
「自分は10月の半ばに右膝の前十字靭帯を切ってしまって、今は術後7週になるんです。ドクターからもトレーナーからも『見たことないくらいのスピード(で回復している)』と言われているので、すごく良い感じです」

鈴木代表取締役(以下、鈴木)
「前十字靭帯を切ると、内側側副靱帯と半月板の内側も同時に怪我をすることが多いですが、今回は前十字靭帯だけの怪我で済んだというのは不幸中の幸いですか?」

大庭
「はい、怪我してすぐ病院に行って、MRIを撮って、ドクターに見てもらったときに、『(他の箇所を痛めていないで)良かったねぇ!』と言われました(笑)」

鈴木
「いや、よくはないですけど(笑)」

大庭
「半月板が無事だったので、『本当に、不幸中の幸いだよね』という話は何回も出ました」

鈴木
「当初は、今シーズン中の復帰は難しいと感じていたのですか? 」

大庭

「そうですね、『復帰には7ヶ月位かかる』と言われたので。となると(戻ってこられるのが)5月の上旬くらいなので、『うまくいけば……(今シーズンの最終盤に間に合うかもしれない)』という話だったんです。もちろんどうなるかわからないですけど、『このまま上手くいけば4月中、シーズン中にコートに戻ることができるのではないか』という話にはなっています」

鈴木
「試合に出られず、外から見ているのは大変では?」

大庭
「歯がゆいですね。『いつもはこういうタイミングで自分が呼ばれるのに!』という試合展開の時などに、『何もできなくて、すごく、歯がゆい』という気持ちになります。だけど、今は、そういうところからしか見ることができないので。この経験をしっかりと、自分のためにして、復帰したときに少しでも良いパフォーマンスができればないいなと思っています」

鈴木
「私もバスケをしていて、怪我をしたからこそ学べた事は結構ありました。プレースタイルが変わったり、少し大人になったプレーができたり。外から見ることでの学びはありますよね?」

大庭
「すごくありますね。コートの中で見ている時と、試合を外から見る時と、感じ方の違いというのはすごく大きいので。それは自分にも残るし、チームにもしっかり還元できれば。遠くからしかわからないことを、今頑張っている選手たちにしっかり伝えるということが、自分ができる仕事の1つかなと思っています」

鈴木
「これまでに大きな怪我をしたことはあるのですか?」

大庭
「それが、結構ありまして(苦笑)手術も過去にやっています。すごく怪我の多いバスケット人生ではあるんですけど、全身麻酔も経験しているので。ちなみに全身麻酔から覚めるのも得意です(笑)。すごくすんなり起きて、すぐに動き出せるタイプなので」

鈴木
「話が脱線してしまいますが、全身麻酔を投与される前に『俺は麻酔で絶対に寝るもんか!』と思ったことないですか?」

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