かるたーの大阪野球マガジン

近畿学生野球連盟 令和6年春季リーグ戦開幕!

2024年4月6日(土)、関西学生野球連盟、関西六大学野球連盟、阪神大学野球連盟、近畿学生野球連盟といった関西地区の大学野球の春季リーグ戦が開幕した。41日には先立って京滋大学野球連盟、2部リーグなどはすでに開幕している。この中で特に注目が集まるのは侍JAPANのトップチームにも選出された関西大・金丸夢斗投手のいる関西学生野球連盟、真鍋慧、渡部聖弥の大学屈指のスラッガーがいる大阪商業大が所属する関西六大学野球連盟だろうか。

各連盟のリーグ戦が開幕する中、今回、お邪魔したのは舞洲こと大阪シティ信用金庫スタジアムで行われた近畿学生野球連盟。

優勝旗を返還する和歌山大の主将・丸山椰尋(4年・熊野)

こちらは開会式の様子。昨秋のリーグ戦優勝の和歌山大・丸山椰尋(4年・熊野)による優勝旗返還。今春から、神戸医療未来大が1部リーグに初昇格した。この優勝旗を春に手にするのはどの大学になるのか。大事な開幕ゲームはこのような結果となった。

4月6日 第一節

第一試合

神戸医療未来大

000100000

10100000X 2

和歌山大

第二試合

阪南大

000000101

100000000

大阪公立大

第三試合

奈良学園大

0100100015

0000201000

大阪観光大

以上の3試合が行われ、昨年秋の優勝チーム、和歌山大が接戦を制して幸先のいい出だしとなった。敗れはしたが、この春、1部リーグ初参戦となる神戸医療未来大の気持ちのこもったフレッシュな戦いぶりは今後の躍進を期待させた。

1部リーグ初参加ながら、フレッシュではつらつなプレーを見せた神戸医療未来大。昨秋王者の和歌山大にも食らいついた

神戸医療未来大を率いるのは高橋広監督。鳴門工高(現・鳴門渦潮高)、早大などで指揮を執ってきた実績のある名物監督だ

第二試合の大阪公立大と阪南大は昨春と同じカードに。昨年は開幕試合でビッグイニングを作って圧倒した大阪公立大だったが、阪南大が粘って終盤に逆転。雪辱を果たした。

第三試合は延長10回、タイブレークまでもつれる熱戦となったが、奈良学園大がビッグイニングを作って抜け出し、そのリードを守り切って先勝。復権を期する今春のリーグ戦において、こちらもいいスタートを切った。

詳しい試合記事は後日、掲載予定。筆者の都合で第二試合までしか見れず、第三試合の模様を伝えられないのは申し訳なく思う。第一試合、第二試合とも先発投手がそれぞれ気合十分の投球とパフォーマンスを見せ、大学野球における開幕試合の重要性を改めて認識した。特に勝利した和歌山大・島龍成(4年・履正社)と阪南大・森田聡(3年・大塚)は「勝てる投手」というのを理想に掲げており、神戸医療未来大の鈴木連(4年・鳴門渦潮)にもその様子が見て取れた。

昨年もエース格として活躍した和歌山大・島龍成(4年・履正社)。最上級生として、見据えるは神宮の舞台。

こちらも下級生から登板経験豊富な阪南大・森田聡(3年・大塚)。勝利を呼び込む気迫の投球を見せた。

この開幕試合、第一節ですでに勝ち点を逃しているチームも出ているが、まだリーグ戦は始まったばかり。巻き返すチャンスはまだある。

また、開会式の挨拶では野球界、連盟のアップデートの重要性や変えていくものと同時に変えてはいけないものにも言及した。それが「フェアプレーの精神」と「文武両道」を実践する大学野球連盟であること。近年、近畿学生野球連盟は国公立大が席巻しており、昨年も春は大阪公立大、秋は和歌山大が制するという全国的に見ても国公立大の躍進が目立つ大学野球リーグだ。もちろん、国公立大以外の活躍にも期待したい。出場する選手たちはその精神を忘れずに、誇りを持ってプレーをしてほしい。

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