OKINAWA Island Hoops

【無料記事】経済波及効果が前年比7倍の8.4億円、沖縄開催のBリーグオールスター 来季からB3のバスケットLIVE配信も

 Bリーグの島田慎二チェアマンが18日、理事会後にオンラインで記者会見を開き、今年1月12~14日に沖縄アリーナなどで開かれたBリーグオールスターについてレポートを公表した。

 経済波及効果は茨城県水戸市で開かれた前年と比べて約7.0倍の約8億4000万円に大幅増加。琉球ゴールデンキングスが2023-24シーズンに初優勝を達成したことや、昨夏に沖縄アリーナで開かれた男子ワールドカップ(W杯)で日本代表が48年ぶりに自力で五輪出場権を獲得したことなどで、地元沖縄や日本全体の“バスケ熱”が向上したことが押し上げ要因になったと見られる。

沖縄には4.2億円の“真水”が落ちる

 史上初の3日間開催となった「B.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2024 IN OKINAWA」は、沖縄アリーナでメーンのオールスターゲームなどの試合を行ったほか、同じコザ運動公園内にある沖縄市陸上競技場でも音楽イベントなどを実施。アリーナでの観戦者は約1万3800人、競技場で開催された関連イベントには延べ約1万5000人が参加した。

 アンケート調査によると観戦者のうちの宿泊者割合は約33%。島田氏は「沖縄は離島もあるため、宿泊者全てが県外から来た方とは言えないけど、30%くらいは県外から来た人だと考えられます」と分析した。

 経済波及効果の約84000万円の内訳は、域内関連産業の需要増加を示す「直接効果」が約51000万円、原材料購入等を通した域内各産業の需要増加を示す「第1次波及効果」が約2億円、家計消費支出を通した域内各産業の需要増加を示す「第2次波及効果」が約13000万円。

 全体の額のうち、運営費などを除いた観客・関連イベント参加者の消費による経済波及効果、つまり「真水として地元に落ちたお金」(島田氏)は約42000万円だった。

過去最多の来場者数記録「尋常じゃない伸び方」

 会見では6月17日時点のマーケティングレポートも公表した。

 レギュラーシーズン(RS)の上位8チームがトーナメント形式で頂点を争うチャンピオンシップ(CS)を含め、2023-24シーズンのB1、B2を合わせた総入場者数は451万5851人。歴代最多の数字となり、前シーズンと比べても39.9%増と大幅に伸びた。

 RS終了時点のクラブ別平均入場者数は、沖縄アリーナをホームコートとする琉球ゴールデンキングスが7746人で最も多かった。

 シーズンの総括を求められた島田氏は「ビジネス面ではW杯からの流れや、クラブがBプレミアやB1を目指す中で頑張ったこともあり、クラブ、リーグの売上高が尋常じゃない伸び方をしました。競技面でもW杯で結果を残した選手がクラブに戻ったり、レベルの高い外国籍選手も増えて、全体のレベルが上がっています。来季につなげ、両面ともさらに伸ばしていきたいです」と語った。

 そのほか、バスケットLIVEの会員登録を最大化することを目的に、2024-25シーズンからは、これまでB3TVで配信してきたB3のレギュラーシーズン、プレーオフの試合もバスケットLIVEで配信することを決定した。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ