【コメント全文】37得点で“MVP”の越圭司、キャプテン宮里俊佑、末広朋也HC キングスU15が「CHAMPIONSHIP」で初優勝達成!
BリーグのU15ユースチームが予選リーグ/トーナメント形式で頂点を決める「B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2025」が3月26~30日、東京体育館で行われ、琉球ゴールデンキングスU15が初優勝を飾った。ライジングゼファー福岡U15と対戦した決勝は試合を通してリードを保ち、71ー53で快勝した。(文・長嶺真輝、写真©B.LEAGUE)
今大会には過去最多の51チームが参戦。キングスU15は昨年も決勝まで駒を進めたが、最終盤で劇的な逆転負けを喫し、悔しい準優勝に終わっていた。今年1月の「京王Jr.ウインターカップ2024-25 2024年度第5回全国U15バスケットボール選手権大会」でも準Vだったため、悲願の頂点となった。
大会MVPには決勝で37得点2アシスト3スティールの活躍を見せた#54越圭司が輝いた。ベスト5には越に加え、18得点9リバウンド4アシスト2スティール2ブロックと攻守に躍動したキャプテンの#29宮里俊佑も選ばれた。2人とも2年連続の受賞となる。
チームを率いる末広朋也ヘッドコーチ(HC)は名古屋D U15のHC時代にもCHAMPIONSHIP3連覇(2021~23年)を達成しており、キングスU15の指揮官に就いてからは初の制覇となった。
オフェンスで越がけん引、DFでも優勢に
スタートのメンバーは宮里、越、#54友寄快星、#16仲本秀也、#12大城瑛士の5人。
持ち味の激しいディフェンスで試合に入り、序盤からキングスU15ペースになる。1対1で全員が足を動かし、スイッチや素早いカバーも駆使しながら相手に苦しいシュートを打たせた。
オフェンスでは越がエンジン全開。精度の高い3Pシュートやミドルジャンパーで立て続けにスコアし、前半だけで19得点を挙げた。福岡U15に連続で3Pシュートを決められる場面こそあったが、宮里のディープスリーや仲本の好ディフェンスで流れを引き戻し、33ー20で前半を折り返した。
後半も一桁点差に詰め寄られることはあったが、宮里と越をはじめ、大城も要所で得点を決め、そのまま勝ち切った。
越「優勝した時は頭が真っ白になった」
決勝が行われた30日にクラブからメディア向けに提供された選手、末広HCのコメントを紹介する。まずは越のコメントだ。
ー今日の試合を振り返って。
「自分たち琉球ゴールデンキングスが目指す超高速バスケを体現できたと思っています。優勝した時は頭が真っ白になって、本当に優勝したかどうか分かりませんでしたが、今は実感が湧いています。うれしい気持ちでいっぱいです」
ー準優勝だったJr.ウインターカップでの悔しい思いが、今大会にどう生きたか。
「Jr.ウインターカップの決勝では自分たちらしいバスケットができなくて、準優勝という結果でした。そういう試合は絶対にしないということをずっと心掛けてきて、CHAMPIONSHIPは絶対優勝すると決意していました。3年生が中心となって頑張ってきたので、この優勝につながったと思います」
ーキングスU15での活動を振り返って。
「きついことや苦しいことはいろいろありましたが、3年生が一丸となり、『大丈夫だよ』と声を掛け合いながらやってきました。それは自分たちが成長してるのかなと思います。末広コーチの指導はバスケット面もそうですし、人間性の面でも学びがありました。謙虚に生きていかないといけないと感じています」
ー今後の進路やキャリアについて意気込み、展望をお願いします。
「僕は米国に行き、ネブラスカ州にある高校に進学します。そこから3年間、語学やバスケットのスキルを学び、もっと向上していきたいと思っています。できればそこから米国の大学に行き、NBA選手になりたいと思っています」
宮里「緊張感を持って決勝に入れた」
以下はキャプテンとしてチームをけん引した宮里のコメント。
ー大会の振り返りを。
「今大会では、予選から自分たちのバスケットを常に32分間できるように意識して臨みました。各試合で悪い時間帯はありましたが、その中で3年生がしっかり一致団結して、悪い時間をできるだけ短くしようと取り組みました。決勝戦はタフな試合でしたが、保護者の皆様の応援や3年生の力で優勝を勝ち取り、本当にうれしい気持ちでいっぱいです」
ーJr.ウインターカップの経験は今大会にどのようにつながりましたか?
「Jr.ウインターカップでは、準決勝で四日市メリノール学院中学校(三重県)を倒した後に自分たちに少し緩んだ空気感がありました。今大会では、準決勝でサンロッカーズ渋谷U15を倒した後、すぐに自分が『明日に向けてしっかり気持ちを切り替えよう』とチームみんなに声を掛けました。しっかりチームとして緊張感を持って決勝に入れたので、そこはすごく良かったと思います」
ーキングス15年の活動を通しての学びは。
「末広コーチやスタッフからバスケ面だけでなく、人間面の指導をしてもらいました。バスケットボールIQを高める上でもすごく大切なものを学ぶことができたと感じます。自分のステップアップにつながりました」
ー今後の進路、キャリアについて意気込みや展望をお願いします。
「自分はキングスU18に進みます。まだU18はCHAMPIONSHIPなどでタイトルを勝ち取ったことがありません。キングスU18の目標に少しでも貢献できるよう、必要なことは全てできるようにしたいです。これからも日々、自分自身と向き合い、1日1日を良い時間にして、U18でもCHAMPIONSHIPなどで優勝したいです」
末広HC「宮里と越が軸となって活躍してくれた」
ー今大会の総括を。
「今大会は選手たちが優勝したいと強く願っていたので、一緒に優勝することができて非常にうれしく思います。決勝戦では越圭司が攻撃の軸として得点を積み重ねてくれましたが、逆に準決勝では、越がダメな時間帯に宮里俊佑が支えてくれたりして、大会を通して彼ら2人が軸となって活躍してくれました」
ー中学3年生の今後に対する期待は。
「彼らはこの大会を終えて次のステージに行きます。同年代ではチームとして日本一になりましたが、果たして個人として、日本一を取れるような実力が自分にあったのかどうかをもう一度見直して頑張ってほしいと思っています。そして同年代だけでなく、1個上の年代、次の年代をも倒すような存在になってくると、彼らの目標であるプロバスケットボール選手に近付いていくと思っています」
ーキングスU15の今後の展望をお願いします。
「宮里俊佑、越圭司に代表されるように、これからも試合を決定付けるような思い切りの良いシュートが打てたり、チームを勝利に導けるような、勝たせる選手の育成を、枠を固めずに、枠を外して育成していきたいなと思っています」