トラブル続出—セックスワーカーの集まりで注意すべき点(中)-[ビバノン循環湯 449] (松沢呉一)-2,473文字-
「風俗嬢は同業の友だちができにくい—セックスワーカーの集まりで注意すべき点(上)」の続きです。
セックスワーカーのパーティ
横につながりにくい環境があるんだったら、店を越えて広く友だちができる機会を作ってはどうかということで、以前はストリッパーやAV嬢、ゲイの売り専を含めたセックスワーカーおよびその理解者のみ参加できるパーティも何度か開かれていたのだが、これがなかなかうまくいかない。
このパーティについては公にしてはいけないことになっていたのだが、ずいぶん時間が経ち、このパーティ自体、すでに開かれていないので、今後の参考のために、公開するとしよう。
これを公にしてはいけないことになっていた理由は、ここで知った話をよそでペラペラと話されるとトラブルになるためだ。安心して話せる場だと思ってくっちゃべったことが、雑誌に書かれたり、どこかしらから流れて、店にまでバレていたなんてことになると恐くて参加できなくなる。
また、相談はいいとして、「だったらうちの店においでよ」というのも禁止。スカウト行為になってしまって、店からクレームがつくのは必至である。たまたまそうなってしまうこともあるだろうけれど、もしスカウトOKにしておくと、店から「使えそうなのがいたら引っ張ってきてよ。紹介料を出す」なんて頼まれて、本腰を入れてスカウトに精を出すのが出てきかねない。
参加はセックスワーカー限定ではなかったのだが、スケベ心で集まってくる人たちを排除するため、信頼できる人たちのみ入場可。雑誌に出るとマズい人たちもいるため、取材はNGなんだが、マスコミ関係者でも風俗嬢の友人、知人として入ることはできる。だから私も参加できていた。
※Vintage Photos of People Greeting New Year from 100 Years ago
トラブル連発
ところが、会場内で取材しなければいいんだろうとばかりに、会場で「写真を撮らせてくれ」と声をかけ、会場の外で写真を撮るカメラマンが出てきた。なんのための取材NGなのか全然わかっていない。
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