松沢呉一のビバノン・ライフ

声が出ていない部分のReoNaの表現—「ビバノンライフ」6周年カラオケ[下]-(松沢呉一)

おたまじゃくしはSolidarity Forever—「ビバノンライフ」6周年カラオケ[上]」の続きです。

 

 

 

オシラさんの裏声の出し方講座はとくに参考になる

 

vivanon_sentence前回書いたような経緯でオシラさんの動画を続けて観ていたのですが、自分が歌う気がない曲でも、オシラさんの解説を聴くと、何かと参考になります。

とくに私が深く感じ入ったのは以下の「裏声の出し方」の回です。この指導通りにやっていたら驚きの効果があったのです。

 

 

 

 

鼻歌で裏声を使うと魅惑のファルセットボイスに自分で惚れ惚れするのですが、いざカラオケで歌うと、うまくいかない。

理由は簡単で、カラオケで全力を出して毎曲ごとに燃え尽きるためです。私は「しっとりと歌う」「情緒たっぷりに歌う」というのが不得意で、歌っても不完全燃焼感が残りますので、最初からそういうタイプの曲をレパートリーには入れません。

筆圧が強くて鉛筆が折れるし、パソコンのキーボードがすぐに壊れるし、何事も全力でやりすぎです。「ビバノン」もそうで、今の不調は1日3本更新を続けたことに一因があります。「出し過ぎると、すべてが読まれなくなる法則」が作動しました。

 

 

吸気の裏声と呼気の裏声の不思議な関係

 

vivanon_sentence鼻歌と違ってカラオケでは地声が強すぎて、裏声が相対的に貧相になってしまい、裏声も強くしようとして声が出なくて失敗します。

このことは自分でわかっていたのですが、なかなか改めることができず、先生に注意されて(動画を観ただけですが)、裏声を使う時は力を抜く歌い方を心掛けようと思いました。

この動画で感激したのはそのことではなく、ホイッスルボイスと説明されている吸気の裏声です。吸気の裏声なんてあることを知りませんでした。

皆さんもやってみると、はっきりと効果を体験できます。

デスボイスも吸気で出すワザがありますが、デスボイスより、吸気で裏声を出す方が簡単で、喉に負担があまりかかりません。人にもよりましょうが、私は瞬時にクリアできました。

ある程度の音量を出せた方がやりやすいので、窓を閉めてやりましょう。思い切ってやらないと、クビを絞められて殺されかかっていると思われて通報されます。

吸気の裏声の方がきれいに高音が出ます。これが驚きの第一弾。ただし、言葉を発するのは難しいので、曲の中に取り入れるには相当に条件が限られます。

続いて驚きの第二弾は、吸気の裏声をやったあとで呼気の裏声、つまりは普通の裏声を出すと、こっちも出しやすくなってます。この変化が劇的なのです。

喉の図解でもしてもらえるともっと仕組みがわかりやすいと思うのですが、吸気の裏声をやると、喉の奥がはっきり広がります。呼気では喉の形が違うのですが、不思議と楽に高い音が出ます。なんでだべ。喉の筋肉がほぐれるとかそういうことかしらね。

勉強になりました。

※10月にカラオケをやった時に出ていた表示

 

 

ウィスパー唱法とブレス音

 

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オシラさんのリアクション・シリーズで知ったのがこの人。

 

 

 

 

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