不正会計の疑惑が深まったColaboを擁護している大学教員は懲戒対象になるか否か—懲戒の基準[48]-(松沢呉一)
「養護教諭がソープランドで働いていて懲戒免職になったのは妥当か否かを検討する—懲戒の基準[47]」の続きです。
「Colabo×暇空茜[傍流編」の関連なので、そちらのカテゴリーにも入れておきますが、懲戒処分が検討されるのはもっと先のことであり、今の段階で多くの人に読んでいただく意味はないので、無料記事ではなく、通常記事にしておきます。
「Colabo と仁藤夢乃さんを支える会」について
1年ぶりに「懲戒の基準」です。
「Colabo×暇空茜[傍流編」シリーズを読んでない人はあんまりいないと思いますので、経緯は省略しますが、住民監査請求が通ったことによって、Colaboと弁護団の悪質さがいよいよくっきりとしてきました。これについては「Colabo×暇空茜[傍流編」シリーズでやっていくとして、「Colaboと仁藤夢乃さんを支える会」について触れておきます。
すでに書いたように、私は私の考えを表明する前に、数日かけてこの件についての動画や文書を検討しています。それでもなお私が理解できていないことが残ってますけど、暇空茜の主張には十分な合理性と公益性があると確信できてから書き始めています。監査請求が通ったことで、私の判断は間違っていなかったと言っていいでしょう。
対して「Colaboと仁藤夢乃さんを支える会」に参加している面々には、暇空茜の主張を検討もしないでこの会に参加した人が少なくないだろうと推測しています。「卑劣な攻撃」「いわれなき誹謗中傷」「暴力」「卑怯な妨害活動」と言った空疎な言葉が並ぶだけで、具体性がまったくない。東京都の監査事務局にもどうぞ同じ言葉を投げつけていただきたい。
「東京新聞」の望月衣塑子記者に対して、すでに暇空茜は提訴したようですが、これはラジオ番組での発言が主です。彼女は「Colabo と仁藤夢乃さんを支える会」ではこういうコメントを出しています。
攻撃や嫌がらせを目的としたデマ情報の投稿や拡散は到底、許されるものではない。 もし団体の活動内容に反対ならば、言論で正面から批判すべきであって、デマでダメージを与えて黙らせようとするのは単なる業務妨害だ。そんなイジメを放置してはならない。
暇空茜を名指ししていないので、「一般論を書いたまで」とも言えて、これだけでは名誉毀損にはならないかもしれないですが、この会は明らかに裁判と連携したものです。依頼文がどうなっているかわかりませんが、参加している人たちも裁判を前提としていると読み取れて、筆頭に出ている桐野夏生は「公正な裁判を通して彼らの正体を見極め、罰してゆくべきだと強く思う」と書いています。今のところ、Colabo側が訴えたのは暇空茜だけですから、すべては暇空茜を対象としたものだと受けとる人が多いのではなかろうか。
実際に裁判になった場合、どう判断されるかわからないのですが、法的にはともあれ、この会に参加したことは、Colaboの不正会計疑惑の隠蔽に加担しているとの批判は成立しましょう。疑惑が存在することがはっきりして、この会に名を連ねている人が思うがまま書きまくっている「デマ」「業務妨害」「フェイク」「誹謗中傷」「捏造」「偽造」といった非難が不当であることもはっきりし、これ以降は「うっかりしました」では済まず、不正の隠蔽であることを認識していることになります。
今なお名を連ね続けている人たちは責任を追及されてしかるべきだと考えます。不正があったことはほとんど確定しながらも、なお確定したとは断定できないので、はっきりするまで待つということでもいいとは思いますが、それまでは非公開にするくらいの配慮があってしかるべきなのでは? 職場で懲戒処分にならないためにも。
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