松沢呉一のビバノン・ライフ

小杉沙織・若者メンタルサポート協会代表と仁藤夢乃・Colabo代表をサンプルに—社会事業に関わる団体や個人がやってはならないこと-(松沢呉一)

 

小杉沙織さん宛のカンパ全額返金の件

 

vivanon_sentenceNPO「若者メンタルサポート協会」代表の小杉沙織さんが炎上しています。

私が見た範囲で、小杉さんはYouTubeで一度だけ嫌がらせをしてきた団体名を出したことがあって、いよいよ本格的に告発が始まるかと思ったら、そのまんまになってしまいました。

この4ヶ月くらいは更新もなく、私自身、忘れていたのですが、結局、名指しで告発をするという約束は果たされていません。

一度だけ誹謗中傷に関して弁護士に相談しただけだったそうで、2千万円近く集まっていた裁判費用を名目としたカンパのほとんどは手つかずのまま、「若者メンタルサポート協会」の活動資金に回すと言い出して炎上。

しかし、暇空茜に強く叱責されて、全額返金することになりました。

 

 

なお釈然としないところがあるので、暇空茜が詰めているところです。

何も訴えられるようなことをしていない段階から、裁判費用のカンパを集めるのは不自然ではあったのですが、私は「金銭的な保証があった方が安心して告発できるってこともあろうし、自身が金を集めた責任を負うことで、告発する決断を確固としたものにするということあるんだろう」と思ってました。

しかし、こうなってみると、この段階から自身のNPOのための金集めを計画していたのかと疑われても仕方がない。だったら、粛々と批判を続けることで支持を得て、別途NPOのための寄付を集めればよかったのにと悔やまれます。

最初から計画していたのではなかったとしても、2千万という金を前にして、小杉さんやその周辺の人たちが「これを裁判に使うのはもったいない」と考え始めたようにも見えて、「金に目がくらんだ」と表現しても間違ってはいないでしょう。

いずれにしても、もうWBPC問題とは関係のない存在になってしまいました。ソマリー・マムのシリーズで「社会事業に携わる個人や団体は、嘘をついてはならない」と強調し、その理由も述べましたが、「必ずやる」と言ったことを反故にするのも嘘の一種です。教訓としたい。

私は金を出していないので、これ以上、深追いはしないですが、カンパ協力を呼びかけてはいないにしても、私自身、小杉さんや「若者メンタルサポート協会」について肯定的に取り上げた責任が少しありますので、それらの回は非公開とします。安易に取り上げて申し訳ありませんでした。

 

 

Colabo公式チャンネルは数字が不可解、中身も不可解

 

vivanon_sentence女は高い声を出した方が得をすると思われている日本—得をするとしたらJKと接客業と声優くらい」を書いたのは、「仁藤夢乃の動画は工作しない限り、再生回数が少ないのはなぜか。Twitterのフォロワーの一部しか観ないのはなぜか」を検討している過程で、「声や話し方が無理」という人が多い理由について書いているうちに長くなったので独立させたものです。

 

 

next_vivanon

(残り 997文字/全文: 2276文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ