パンツを履いたまま銭湯に入っている人を見た—新・銭湯百景[17]-(松沢呉一)
長らくシリーズ名「新・銭湯百景」を使ってませんでしたが、なんということもなく復活してみました。
東京観光大使・森カリオペが推奨する温泉
東京観光大使にホロライブの3名(がうる・ぐら/さくらみこ/森カリオペ)が就任しているのは素晴らしいです。アニメ的なもの、萌え絵的なものを嫌悪する連中の居場所がどんどんなくなって、自宅の押入れの中に籠もるしかなくなればいいと思います。
数日前に森カリオペが東京観光大使として温泉の魅力を語ってました。
東京にも温泉はあることに軽く触れながら、箱根や熱海、山形の温泉について語ってます。銭湯やスーパー銭湯だけじゃなく、旅館に泊まれる温泉も都内にはありますが、浴衣を着て温泉街を散策し、風情みたいなものまで味わいたいとなると、東京以外になってしまいますわね。
海外からの観光客だと、それらの場所に行くには東京経由になりますから、東京観光大使の役割のうちです。
ホロライブのファンは日本以外にも多くいて、とくにENチームの中継は国外からのアクセスの方が多いはずです。だから、がうる・ぐらと森カリオペの2人がENから選出されているのは納得しやすい。これを観た人の中に日本の温泉に興味を抱く人が何人かはいそうです。そのためにわざわざ来日するわけではないにしても、いずれ日本に来た際に温泉地まで足を伸ばす人もいそうです。
温泉で全裸になることに抵抗がある外国人たち
視聴者から「水着は着ていいの?」という質問があって、「そういう所もありますが、普通は裸です。誰も恥ずかしがりませんし、誰も気にしません」と答えています。
組合銭湯では「そういう所」は私の知る限りないですが、男女で来たグループが一緒に入れるように水着着用のコーナーが設置されているスーパー銭湯があります。家族であれ、友だちであれ、カップルであれ、男女で一緒にいられた方がいいという人たちは多いでしょうからね。
でも、水着じゃ体が洗えないので、最初から最後までずっとそこにいる人たちは少ないのではなかろうか。
また、森カリオペは「胸が大きい外国人である自分はジロジロ見られるのは事実」とも言っていて、「未知への好奇心なので気にしない」とも言ってます。
東京の銭湯では外国人がいるのも恒常化していますから(とくに東アジア、東南アジア、南アジア)、それだけでジロジロは見ないと思いますが、チンコがバカでかいと私は見るかも。
しかし、水着をつけている方がジロジロ見られて、場合によっては注意されましょうね。
よく言われることですが、多くの外国人はやはり人前で裸になるのは抵抗があるみたいです。米国に進出しているスーパー温泉があるのですが、そこも水着着用です。
ヌーディストビーチとかあるのに、何をいまさら恥ずかしがっているのかさっぱりわからん。誰もがヌーディズム、ナチュリズムに参加したことがあるわけではないでしょうけど。
実際、一回入ってみると、すぐに慣れるようで、慣れるどころか、その開放感にハマる人も多いものです。
パンツを履いて銭湯に入っている人
この夏、銭湯で不思議な人を見ました。
月に1回程度行く銭湯に、その時も1ヶ月ぶりくらいで行きました。夜の9時台だったと思います。
(残り 2117文字/全文: 3550文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ