『ハニー・フラッパーズ』 オレのために作られた六本木キャバクラ映画?を六本木で観る (柳下毅一郎) -1,883文字-
監督 笹木恵水
脚本 平山憲司、町野弘幸
撮影 早坂伸
音楽 松倉サオリ
出演 坂口杏里、川村ゆきえ、矢吹春奈、森下悠里、岸明日香、紗綾、杏さゆり、水崎綾女
銀座で見る銀座クラブ映画の次は、六本木で見る六本木キャバクラ映画である。こちらのほうがいくらか意味不明度は低い。というのも「坂口杏里、川村ゆきえ、矢吹春奈、森下悠里、岸明日香ら豪華グラビアアイドルが共演」ということで、グラビアアイドルがキャバスタイルでおっぱいの饗宴!となるとなんかの間違いで見に行ってしまう人間もまあいるのだろう……事務所関係でまとめ売りなのか!?とか「ハニー・フラッパーズ」ってユニットを組んでなんかやろうとしてるのか?とかそういう大人な事情については何も知りません。
さて、主人公は女子大生のミカ(坂口杏里)。何事につけてもおどおどした消極的態度で就職試験も連敗中である。今日も今日とて面接で何も言えずに凹んでいるところ、友人の麻衣(岸明日香)に誘われてキャバクラ〈クラブ・ハニー〉に体験入店する。「これも気分転換よ! ただでお酒飲めるしいいじゃん!」と脳天気な麻衣だが、あっという間に酔っぱらって大失態。高価なワインをひっくり返して台無しにしたあげく「あたしが働いて返せばいいんでしょ!」と啖呵を切って本入店することになってしまう。店に入ってもあいかわらずおどおどしてロクに接客もできないミカの前に、しっかり者の先輩ハナエ(川村ゆきえ)、ナンバーワンの輝きを放つサキ(矢吹春奈)、枕営業で妊娠してしまう由真(紗綾)らさまざまな夜の蝶があらわれる。彼女たちに揉まれる中で、自分の居場所を見出したミカは、ついにトップを目指して歩きはじめる……!
……という話だと思うやんかー?
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tags: ナイトシリーズ 坂口杏里 夜の天使たち 岸明日香 川村ゆきえ 森下悠里 水崎綾女 町おこし 矢吹春奈 笹木恵水 紗綾
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