『Eternal of link ~未来へ~』 地方映画でエターナルとか言われるといきなりヤバい匂いがしてくるわけですが、やっぱり超絶的な方向に飛んでゆく相当な謎映画
『Eternal of link ~未来へ~』
製作・監督・原案 春田克典
脚本 仁瀬由深
撮影監督 倉本和人
音楽 和田薫
主題歌 葉月りん
出演 石崎なつみ、葉月りん、キートン山田、寉岡瑞希、伊藤雄太、三上光代
福井県越前市発! 地方映画でエターナルとか言われるといきなりヤバい匂いがしてくるわけですが、本作はその期待に恥じることなく超絶的な方向に飛んでゆく相当な謎映画であった。舞台は福井県で、伝統の越前和紙作りをしている老夫婦とその孫の話である。
岩崎順二(キートン山田)は妻と二人で1500年続く越前和紙の伝統を守りつづける和紙職人である。孫娘の姉ナツは絵を描くのが大好きで、祖父の漉いた高級和紙にガシガシ落書きしまくっている。妹のリンと一緒に海にスケッチに来たが、妹はすぐに飽きて貝拾いをはじめる。巻き貝を耳にあてて
「貝が……歌ってる……」
そんでもって「ラララ~ラ~」って歌い出すんだけど、いくらなんでもそんな歌は聞こえないだろ! 一方ナツの方は海辺に立つ黒い人物像というなにやら不安な絵を描いているのだが、どうも波頭の光がうまく表現できないと悩んでいる。
「影を描かんといかん。暗いところがあるから光は輝いて見える」
と祖父からアドバイスをもらい、そうか!と黒みのまわりに光をつけて、この絵で福井県知事賞を受賞する。そんな楽しい日々がいつまでも続くと思っていたあのころ。ところがそこで父の東京への転勤が決まる。というわけで今生の別れのような感じで祖父母と別れ、一家は東京へ。
12年後。
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