【名古屋D】 #8張本天傑 選手 「昨季コートの外からチームを見て、自分の経験をどのように還元していくかをより考えるようになった」
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ 張本天傑選手インタビュー
―2023-24シーズンはケガからの復帰のシーズンになりました。
手術をする前は、何回も同じ箇所を怪我して、復帰してまた怪我をしてというのを3回くらい繰り返して、そこから考えるとトータルで1年以上、キャリアで一番長く離脱したシーズンだったので、気持ちのアップダウンが結構激しかったですね。
手術する前はワールドカップを控えていたのもありましたし……。でもチャンピオンシップ(CS)の琉球戦でケガをした時にワールドカップは諦めて、手術という選択肢を取りました。しかたがないことですけど、気持ちの切り替えは難しいところはありました。でも、その中でもなるべくポジティブに考えるようにして、もう一度自分の身体を見直し、いいところと悪いところをしっかりと改善する期間と捉えるようにしました。
―昨シーズンはチームが躍進しました。その中で自分がプレーできないもどかしさや焦りなどがあったのではないですか。
でも、コートに立てない代わりに、自分がチームに貢献できることをやっていこうと、ベンチの後ろで鼓舞したり、ボトルをつくったり、チームメイトをサポートすることに目を向けていました。
―リハビリを経て、自分自身の成長を感じる部分はありますか。
長くコートの外から見ていたこともありますし、年齢的にもキャリア的にもベテランの域に入ってきているので、リーダーシップというか、自分の経験をどのようにチームに還元していくかをより考えるようになりました。
―あらためて、2024-25シーズンはどのようなシーズンにしたいですか。
個人的には、復帰した次のシーズンはすごく重要なので、大事にしたいと思っています。いまはまだ試合での感覚を取り戻しているところで、チームを長く離れていたので、もう少しチームルールに自分がフィットして信頼を勝ち取ることが第一だと考えています。でも、そこには手応えを感じているので、このまま続けていきたいと思います。コンディションもすごくよくなってきたので、最後までいいコンディションで、ケガをせずに今シーズンを終わりたいです。
―チームは6勝8敗でバイウィークを迎えました。現状の課題についてどのように感じていますか。
結構浮き沈みの激しい前半戦だったんですけど、自分たちのチームルールに沿ってプレーしている時はいいバスケットボールができています。一方で、悪い時は一人ひとりが目の前のことしか見えていなかった。だから、いいバスケの時間を15分、20分じゃなくて40分続けられるようにという部分が一つの課題だなと思います。
―その課題を踏まえて、バイウィーク中はどんなことにフォーカスしましたか。
原点に立ち返って、これまでどんなディフェンスがよかったのか、どんなオフェンスがよかったのかを見つめ直して、いいところを重点的にやっていこうということで取り組みました。序盤はドルフィンズらしいバスケットボールがなかなかできなかったですが、バイウィークでチームとして成長できましたし、まだまだシーズンは長いので、ここから自分たちらしいバスケを一貫性を持ってやっていきたいと思います。
―日本代表についても伺いたいのですが、ワールドカップを自宅で観戦して、泣いたという記事を見ました。新生ホーバスジャパンがスタートしましたが、日本代表への思いを聞かせてください。
(残り 280文字/全文: 1678文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ