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愛知県軟式野球 新春選抜リーグ戦2024 展望

新春の1月の愛知県を彩る名物大会、軟式社会人の新春選抜リーグ戦が1月7日から24日までの日程で行われます。会場は今年も熱田愛知時計120スタジアム。球場の狭さもあり、今年もホームランが飛び交い、見ごたえのある戦いが繰り広げられそうです。
参加は10チーム。総当たりで対戦。今年は昨年躍進を果たした三京アムコが初参戦。いきなりの上位進出も期待されます。

中日スポーツより

参加チームを私なりにそれぞれチェックいたします。(敬称略)

前回優勝:小林クリエイト

昨年は今大会の優勝をきっかけに飛躍。天皇杯に東愛知代表として出場し、ベスト8進出を果たしました。
チームとしてはエースの田中(誉-朝日大)が安定。八木(享栄-ヤクルト他)、杉田(法隆寺国際-星城大)が支えるものの若い力に台頭を期待したいところ。新加入の飯田(東浦-至学館大-富山TB)、田村(豊野-愛大-高知FD)の独立から入団組がどれだけやれるかは楽しみ。野手は都島(豊川-至学館大-富山TB)、森岡(高野山-中京学院大)、牛島(愛工大名電-天理大)が加入。活性化を期待。

エース田中投手

前回2位タイ:GTRニッセイ

昨年途中から監督が交代。前田監督が就任してチームは変革の途中といった印象。
課題は投手。ベテランの三浦(豊田大谷-国際武道大)、林(星城-星城大)は残るが、冬場に無理は出来ない。新加入の縄田(大阪桐蔭-中部学院大)、近藤(大成-星城大)、板倉(中京大中京-日大)がいきなりフル回転しないと厳しい戦いになるかも。野手はほとんど昨年と顔ぶれは変わらずも、破壊力はそのまま。昨年あまり実力を発揮出来なかった高木(東邦-名城大)の復調に注目。小林クリエイトから移籍した濱元(豊川-愛産大)も長打で貢献したい。

濱元選手の長打力に期待がかかる

前回2位タイ:豊田鉄工

昨年の各種大会で上位進出の常連に。全国まであと一歩が続いた。投手陣に安定感があり、攻守のバランスの良さが特徴。得点力がさらに上がれば初の全国の舞台も狙えそう。新加入の徳久(浜松湖北-愛知東邦大)、山本(健大高崎-東海学園大)のバッテリーは軟式に慣れれば大きな戦力になりそう。野手の田口(享栄-朝日大)、小島(星城)も能力が高く活躍が楽しみな選手。今大会の優勝候補の一角。

豊田鉄工エース森投手

前回4位:菊水化学工業

前回優勝争いにも絡む。投手の頭数が少なくリーグ戦ということで運用が大変になりそう。そこさえクリアできれば上位の力は持っているチーム。野手の得点力に課題があるチームなので、どこまで投手陣をカバーできるかがカギになりそう。新戦力の矢口(県岐阜商-東北福祉大)、田中(享栄-愛知東邦大)がどれだけ活性化させられるか。今年は天皇杯の西愛知の予選に和合病院が不在(全国優勝したため)なのでチャンスの年。そのための準備をこの大会ではしっかりとしたい。

左で140km近い球を投げ込む澤田投手

前回5位タイ:フタバ産業

昨年のリーグ戦は早々に優勝争いから脱落するも、天皇杯の東愛知大会を勝ち抜き出場した全国大会でベスト8、東日本大会では優勝と大きな舞台で安定した力を見せる。トーナメントでの強さを身に付けつつある。投手陣も豊富でリーグ戦を戦う上では十分。捕手で昨年加入した小見山(帝京可児-甲賀医療専門-群馬DPなど)の存在が大きく、尾西(杜若-九州共立大)の負担を減らせた。野手の杉山(愛工大名電-日体大)を試しつつ、先を見据えた戦いを見せそう。

昨年戦力として加わり大きく貢献した小見山捕手

前回5位タイ:大森石油

昨年リーグ戦に復帰し、大健闘をみせ5位タイに。各種大会でも上位に顔を出しました。リーグ戦では投手が長島(中部大第一-中京学院大)頼みという所を改善したい。野手は豊富な選手層を誇るので、点を取る力をこのリーグ戦で磨きたいところ。投打で若手の底上げを狙う。菊水化学工業同様、今年はチャンスの年。先を見据えた戦いをしたい。

ベテラン健在・財前選手、今年も主将でチームを引っ張る

前回7位タイ:ニデック

昨年は早々に優勝争いから脱落し、それを引きずったのか各種大会でも序盤で姿を消す苦しい1年に。それでも最後の中部都市対抗予選で優勝して終わりよければ、という感じに。今年の復権につなげたいところ。全体的に投手陣が若返るも、現状柱がいない状態。新加入の大竹(豊橋中央-山岸ロジスターズ)を始め、中心になれる投手に出てきてほしい。野手の新戦力、籾山(享栄-国際武道大)、土井(三重-中京大)は打力がある。軟式慣れをして力を出すことを期待。

先発として1本立ちを期待される近藤投手

前回7位タイ:イスコジャパン

ここ数年、投手陣の層の薄さに苦しむ。今年は投手2人、野手5人が加わり、チーム全体の人数がかなり増えた。課題の投手陣は伊藤(大垣日大-岐阜聖徳学園大)に次ぐ投手に出てほしいところ。リーグ戦で試したい。得点力の低さも大きな課題。今大会は多く試合が出来るので、若手野手の積極器用がみられそう。

エースとして今年も期待される伊藤投手

前回7位タイ:東郷製作所

前回のリーグ戦も含め、昨年は1年間苦戦が目立ちました。投手陣は昨年と変わらず、実質4人。2年目となる大西(大府-名城大)の活躍に期待したいところ。中京大で捕手で活躍した牧山(至学館-中京大)も楽しみ。高卒選手が多く、その選手たちが成長してくることが上位進出の条件。レジェンドの伊藤部長がベンチに入る。きっかけにしたい。

二刀流で活躍する久保田投手

初出場:三京アムコ

昨年は春先の東海5県大会愛知予選で優勝。その後の大会でも上位進出を果たしたことで新春選抜初出場となりました。台風の目にもなりそう。今年の新加入が6人。昨年も7人入っており、チームの4分の3が20代前半という若いチームとなっています。勢いに乗ると他チームの脅威に。リーグ戦で戦える舞台は三京アムコにとっても貴重な場。たくさん選手を起用して、底上げを図りたいところ。

140kmを超える球で相手を牛耳る南出投手

軟式の選手たちにとっては一番注目度が高くなる大会。
多少暖かいとはいえ、寒いのは間違いない舞台。怪我無く、各チームがリーグ戦を乗り切ってほしいですね。

優勝候補は小林クリエイト、フタバ産業、豊田鉄工、三京アムコあたりかな、と。
行ける日は足を運んでレポートしたいと思います。

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