愛知野球通信+

冬の練習訪問⑯ 津島北編“連合チームでの学びを夏へ活かす”

冬の練習訪問の16弾。今回は津島北にお邪魔してきました。

津島北は2022年の夏を最後に連合チームでの出場が続いており、現在の選手は4人。この春も連合チームで出場するという状況となっております。

ただ、歴史をふり返ると1957年(昭和32年)に当時津島商工という校名で甲子園に出場した経験を持っている伝統校。今でもユニフォームに津島商工という名前が入っているのがその名残。ちなみにその出場した甲子園の1回戦で当たったのが1年生の高木守道さんが在籍していた県岐阜商。この試合は県岐阜商がノーヒットノーランで勝っているそうです。

その後、津島北と佐織工業(現愛西工科)に1976年から分かれて今にいたります。

先日修文学院の唐井正臣監督とのお話の中で、津島北と合同練習をした話となり、井上大輔監督の話となりました。井上監督は選手が少ない中で指導方法を変化させながら取り組んでいるという話を唐井監督からお聞きして、是非お話を伺いたいと考えて、この度訪問させていただきました。

ノックを打つ井上大輔監督

2023年夏

〇津島北・武豊13-6内海(7回コールド)
●津島北・武豊2-17清林館

新チーム後のチーム成績

1次

●津島北・一宮商0-18愛知啓成
●津島北・一宮商0-7五条

全尾張地区予選

〇津島北・一宮商7-4丹羽
〇津島北・一宮商9-0誉(放棄試合)
●津島北・一宮商1-8大成

〇津島北の現在の練習・環境

津島北はかなり立派なグランドを持っています。公式戦も行えるくらいの広いグランド。練習試合も自分のところで行えます。が、現在は「持て余していますね」と苦笑い。

立派な津島北高校グランド

現在の選手は4名。2年生が1名。1年生が3名。これに2年生のマネージャーが1名で活動しています。

練習時間は15時45分から。取材日はテスト期間ということで17時までの短縮練習でしたが、普段は18時から夏場で18時30分くらいまで実施。

この日の練習メニュー

どんな選手たちですか?とお聞きすると「派手さはなく不器用な子が多い。でも一生懸命プレーをする選手たち。練習にも前向きで、冬場の地道な練習にもしっかりと取り組んで着実に成長を見せてくれています」と井上監督。

人数が少ない分、一人あたりの練習時間は多く取れそうですが「どうしても準備に時間がかかるんですよね。そこは仕方がないですが」。

以前よりは休みも増やしたそうで、今は週に2日が休み。土日も冬場はどちらかを休みにすることも多いとか。

合同練習は色々なところと行っているそうで、修文学院の他にも、知多翔洋、千種、刈谷北、阿久比等とも実施。14人以下の学校は5回という制限なく合同練習を組めるそうで「組めるときはお願いして組むようにしています」とのこと。
人数不足で出来ない練習をこういう機会で少しでも補っているそうです。

〇井上監督の経歴と恩師の存在

井上監督は大府高校出身。高校3年生の夏が2006年ということで、自分にとってもブログを始めて、高校野球にのめりこんだ思い入れの強い学年。大府は井上監督の代は、のちに天理大を経て巨人に入団した小山雄輝投手を中心に2枚看板で秋の県大会で優勝。東海大会で初戦に敗れて甲子園に出場できなかったのですが強い世代でした。最後の夏は星城高校と対戦。星城も好投手を擁し屈指の好カードとして現地に見に行った記憶があります。

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