愛知野球通信+

中京大 半田卓也監督へインタビュー。昨シーズンの振り返りや新たな1年に向けてのお話を伺いました。

徐々に春の足音が聞こえてくるシーズンとなりました。
大学野球もオープン戦が徐々に始まり、キャンプへ赴くチームもあり、4月のリーグ戦開幕に向けて、動きが活発となってきております。

今回は愛知大学リーグの名門、通算42度の優勝を誇る中京大にお邪魔して半田卓也監督にお話を伺いました。
中京大は昨年の春、名城大と5回戦までもつれるという死闘があり、それが大きく影響して3位に。
秋は混戦となったリーグ戦でまさかの最下位となってしまいました。

半田監督は中京大中京-中京大出身の40歳。2010年の監督就任から今年で15年目を迎えます。就任当時は2部。2013年秋、1部復帰後にすぐ優勝をして、それから9度のリーグ優勝を数えています。
ただ、近年は全国の舞台から遠ざかっており、今年こそという思いも強い。まずは昨年を振り返りつつ、新たな1年に向けたチーム状況などを話していただきました。

中京大 半田卓也 監督

〇2023年を振り返って

「昨年の春に関しては名城大戦がやはりポイントになってしまった。5回戦になってしまうことは想定できない。名城大との5戦目が終わって中1日で中部大戦。投げられる投手がいなかった」とやはり名城大戦が大きなポイントだったと振り返ります。

そして「磯貝(和賢/中部大第一・今春Honda入社)が名城大との初戦で怪我。元々怪我が多い選手で自分はある程度は起こりえると想定していたものの、彼の抜けた穴は予想以上に大きかった。結局秋も磯貝以外にも渡邊都斗(至学館/4年)や森(新之助/報徳学園 3年)といった主力になってほしい投手たちが思うように投げられず。その影響が秋の最下位につながったかな」と分析。

「投手は高木(快大/栄徳 3年)と中川(健翔/三重海星・今春JR北海道硬式野球クラブ入部)に頼らざるをえない苦しい台所事情で、それを察したのか野手は点を取らないといけない、と力む。投打のかみ合わせが悪く、どちらかが良いとどちらかが悪いという試合が多くなって、大事な試合で勝てなかった」とのこと。

ただ入替戦は同朋大相手に圧勝。地力の違いをみせ「あまり意識を持たせないようにしました。力むと身体が動かなくなるかな、と。1部から2部に落ちると確かに失うものは多い。絶対残留とプレッシャーをかける方法もあるかと思いますが、過度なプレッシャーを与えないようにして本来の力を出させることを最優先に考えました」と半田監督。

冷静に2023年を振り返る半田監督

〇指導で心掛けていること

(残り 2022文字/全文: 3184文字)

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