バスケットボール・クラッチ

「中地区首位との対決は1勝1敗の痛み分け」~“おのかな”のブレックス観戦レポート 11/4-5三遠ネオフェニックス戦@ブレックスアリーナ宇都宮

リーグ開幕からチャンピオンシップのような対戦が続いた10月の9試合を72敗で終え、東地区2位につけたブレックス。11/4、11/5の対戦相手は、中地区首位(11/4時点)の三遠ネオフェニックス。両日ともに立ち見が出るなど、満員のブレアリでの対戦となりました。試合内容は、1戦目は敗戦。2戦目は比江島慎選手がいつも言うように、「我慢して、我慢して」で勝ち、11敗の痛み分けとなりました。(文・写真/ブレックスファン・おのかな)

 

新アリーナ建設予定地発表

10/25の茨城戦で、試合前セレモニーに登場した佐藤栄一宇都宮市長が、新ブレックスアリーナを駅東公園に建設することでブレックスと合意したことを発表しました。新聞でも事前に候補地の話は出ていましたが、ここではっきりと市長が明言してくれました! 詳細はこれからということでしたし、建設までにいろいろクリアしなければいけないこともあるとは思いますが、詳しい発表を楽しみにしています

また、市内を走るLRTは、11/16からブレックスの選手たちのラッピング車両が登場することも同時に発表されました。JR宇都宮駅からブレアリまでは徒歩でも行くことができますが、LRTを使うと5分で駅東公園前駅に到着することができます。タイミングが合えば、ブレックスラッピング号に乗ってブレアリまで来るのも気分が上がりそうですよね。

新アリーナで思い出した話題をひとつ。11/3文化の日に、Bリーグ初代チェアマンの川淵三郎氏が、文化勲章を受章されたそうです。川淵さんが剛腕を振るってくれたおかげで、2つに分かれていたリーグが統一されてBリーグが誕生しました。そこから日本代表が強化されてパリオリンピック自力出場を決めることができたし、何より、ブレックスのために新アリーナが建設されるなんて想像すらしていませんでした。それもこれも川淵さんのおかげです。おめでとうございます!

 

天皇杯2次ラウンドで対戦した三遠との対戦!

今回の対戦相手は、9/24に県北体育館で行われた天皇杯2次ラウンドで対戦した三遠ネオフェニックス。あのときはメイテン選手などが欠場していましたが、それでも接戦を何とか勝ち切った記憶。

三遠の新戦力といえば、昨シーズンまで名古屋Dに所属していたクラーク選手。フィジカル系のインサイド選手ですが、名古屋D時代の記憶が無いなと思っていたら、彼が在籍していた過去2シーズンはすべて欠場されていたのですね。そのため、レギュラーシーズンの対戦としては初めて見る選手となりましたが、彼のインサイドは天皇杯でも今回もかなり厄介な選手だったなと思いました。

個人的に注目していたのは、昨シーズンから三遠でプレーしている佐々木選手です。昨シーズンの対戦時は、佐々木選手を生で観ることを楽しみにしていたのですが、欠場となって残念でした。なので天皇杯も今回も、どれだけ引っかき回されるのか、ブレックスがどんな対策をしてくるのかを楽しみにしていました。実際めちゃめちゃ速くて、やられちゃうシーンも多かったですが、それでも、ある程度は止めることもあったんじゃないかと思いました。

そして、何よりも大野ヘッドコーチ(HC)。千葉J時代から何度も対戦してきているだけあって、よくブレックスのことを分かっているな~と感じるシーンが多かったです。

 

今回も両日ともに立見券が販売されました。日曜日は4,408人(速報値)を記録しました。

 

完敗!となってしまった土曜日

1クォーター(Q)から調子が上がらないブレックスに対し、三遠はインサイドとアウトサイドの3ポイント(P)シュートを効率よく決めてきます。特に痛かったのが、  3Q。開始早々011のランで突き放されて、残り748秒で後半3つのうち2つのタイムアウトを使うことになってしまいました。タイムアウト後のプレーもうまくいかず、ショットクロックバイオレーションを取られてしまうと、それまでベンチに座ってあまり動かなかった佐々HCが、ジャケットを脱ぎ、Yシャツの袖をまくって立ち上がり、コートサイドで選手たちを鼓舞し始めました。(佐々HCのスタイルはこれぐらい熱いほうが合っている気がします…。)

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