バスケットボール・クラッチ

「まるでチャンピオンシップのような激闘を2連勝で制す!」~“おのかな”のブレックス観戦レポート 12/9-10川崎ブレイブサンダース戦@ブレックスアリーナ宇都宮

3週間のバイウィークをはさみ、12/2-3の横浜ビー・コルセアーズ戦を連勝して6連勝。その後、12/6の水曜ナイトゲームで秋田ノーザンハピネッツ戦で手痛い敗戦を喫したブレックス。今回の対戦相手は中地区2位、川崎ブレイブサンダースです。川崎といえば、毎シーズン簡単に勝負の決まらない、僅差の勝負を繰り返してきた相手です。今回も息が詰まるような激闘が繰り広げられました。この2試合を会場で観戦できて、本当に良かった! そう思える試合でした。(文・写真/ブレックスファン・おのかな)

 

比江島慎選手が全体1位で選出!

12/8、来年1/14に沖縄アリーナで開催される「B.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2024 IN OKINAWA」のスターティング5とリーグ推薦枠の選手が発表されました。B.BLACKに構成されたブレックスからは、比江島選手がスターティング5、アイザック・フォトゥ選手がリーグ推薦枠で選出されました。比江島選手は、473,282票を集めて全体1位で選出され、B.BLACKのキャプテンに。昨シーズンの獲得票数は156,250票だったので、約3倍です!

B.BLACK、B.WHITEともにワールドカップ日本代表や沖縄にゆかりのある選手が多く選出され、ワールドカップ効果がまだ継続していることを感じる結果となっています。

 

ファジーカス選手からブレックスへのメッセージ

今シーズン限りでの現役引退を表明したファジーカス選手と、レギュラーシーズン最後の対戦となる今回の2戦。

私がブレックスを応援し始めたときには、彼はもう川崎(当時東芝)の絶対的エースでした。日本に来た当時を知る人にそのときの感想を聞くと「とにかくすごかった。それまでバスケでは使ったことのない、『チート』って言葉を初めて彼に使ったよ。だって、全部シュートが入るんだもん」と話してくれました。

各チームがファジーカス選手対策のために、より上手い外国籍選手を探すようになり、それが国内バスケリーグの外国籍選手のレベルを上げ、彼が帰化したことで日本代表がレベルアップ。彼が国内バスケに与えた影響は非常に大きなものだったと思います。

そんなファジーカス選手からブレックスに宛てた直筆メッセージボードが、1Fロビーに飾られていました。

「数えきれない戦いがあり、そこには勝利も敗北もありました。日本で過ごした時間の中で、ブレックスは常にライバルでしたが、ほかには例えられないほどの敬意を持っています。そして、自分自身を引き上げてくれる存在であったことに感謝しています。ありがとう」(川崎ブレイブサンダース公式Xより)

土曜日の試合前のメンバー紹介時には、会場から惜しみない拍手と「ニック・ファジーカス」コールが贈られました。もう最後になるかもしれないこの対戦は特別なものだったと思います。

そうしたこともあり、今回のカードも立ち見含めて前売りで完売でした。

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