OKINAWA Island Hoops

男子はキングスU15が快勝、女子はHEARTが接戦制す U15BユースクラブGAME

 中学年代の「沖縄県U15Bユース・クラブバスケットボールGAME2024」は15日、南城市玉城総合体育館で男女決勝を行った。男子はキングスU15がSPICEに66対42で快勝して頂点に立ち、女子はHEARTがTOGETHER..を41ー39で制して優勝を飾った。

 それぞれの上位2チームは秋に行われる「Jr.ウインターカップ第5回全国U15バスケットボール選手権沖縄県予選会」のシード権を獲得。優勝チームはベスト8、準優勝チームはベスト16のシード枠となる。

 今大会には男子は24チーム、女子は16チームが参加。会場の観客席は多くの人で埋まり、沖縄でもBユース、クラブチームの広がりがうかがえる大会となった。

越圭司らの激しいプレッシャーで流れ 男子・キングスU15

 男子決勝は序盤、競り合う展開。シュート力の高いSPICEの#0宮城俐空が効率良く得点を重ねるのに対し、キングスU15はターオーバーが目立つ。それでも高さのある#56友寄快星がリバウンドなどゴール下で存在感を発揮し、キングスU15が14ー11とリードして第1Qを終えた。

 第2QからはキングスU15をけん引するPGの#54越圭司が前線から激しいプレッシャーを掛けたり、ルーズボールに飛び込んだりして流れを引き寄せる。チームの持ち味である素早いトランジションからの速攻や、ペイントタッチしてからのフリーの3Pなどが決まり、リードを広げた。

 後半は流れが停滞する時間帯はあれど、キングスU15が点差を縮めさせることなく、そのまま勝利を決めた。

 「超高速バスケ」を掲げる末広朋也HCは、チーム全体として「理想のバスケットにはまだまだですね」と辛口評価をしながらも、個々の成長については「全体的な身体能力がすごく高くなっています」と一定の手応えを語った。

 Jr.ウインターカップの沖縄予選会に向け、副キャプテンを務める友寄は「5連覇を目標にして、最初からキングスのバスケをしたいと思います」と意気込みを語った。

 県内のBユース・クラブではキングスU15が大きな存在感を放つが、今大会の準決勝では、2月の全九州中学生春季選手権大会で頂点に立ったStandardがキングスU15と62ー65の接戦を演じるなど、好勝負も見られた。

エースガード親川がけん引、DFで我慢 女子・HEART

 女子の決勝はロースコアの大接戦となった。

 高さを生かしたゴール下やドライブでスコアを狙うHEARTに対し、TOGETHER..は素早いトランジションで速攻を連発。互いに高いディフェンス強度を維持し、HEARTが23ー21とわずかにリードして前半を折り返した。

 後半に入るとHEARTの#11近藤帆夏、#16松田凛愛のツインタワーが威力を発揮し、HEARTが抜け出す。しかしTOGETHER..も#2松堂莉杏らを中心に追い上げ、第4Q残り1分40秒で同点となった。

 直後のポゼッションでHEARTのエースガード#5親川瑠愛里がドライブでファウルをもらい、フリースロー1本を決めて一歩前に出る。最後は体力的に厳しい時間帯にも関わらず、堅守でスコアを許さなかったHEARTが逃げ切った。

 平良一城HCは「ディフェンスで我慢強くできました」と評価し、親川も「1対1で抜かれないことを意識しました」とディフェンスの出来を勝因に挙げた。Jr.ウインターカップの沖縄予選会に向け、親川は「走るバスケで優勝を目指したいです」と力を込めた。

(文・写真 長嶺真輝)

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ