坂爪真吾のやり口—ホワイトハンズの何が問題か[12]-(松沢呉一) -2,370文字-
「坂爪真吾の違法な詐称疑惑—ホワイトハンズの何が問題か[11]」の続きです。
坂爪真吾のやり口
2008年5月19日に以下の告知が出ます。
『傾聴生活』は、メールマガジンの発行を終了し、
『傾聴大学』に移転いたしました。リスナーの募集及び傾聴依頼の受付は、
2008年4月24日を持ちまして終了とさせて頂きましたので、ご了承ください。
傾聴大学は2007年1月からスタートしていたものです。おそらく最初から計画していたことだったのでしょう。次から次と新しいものを立ち上げて、それまでのことはなかったことにするのが彼のやり方のように見えます。この先にあるのがホワイトハンズです。
ここでやっとわかってきたことがあります。「傾聴ビジネスが失敗した理由—ホワイトハンズの何が問題か[4]」で見たように、坂爪真吾は『セックス・ヘルパーの尋常ならざる情熱』で、「採用」を希望した人たちを「誰かに話を聞いてほしい人」だと決めつけて、「そのことに気づかずに、事業モデルを組み立ててしまったことが、そもそもの敗因でした」と総括していました。
これを私は筋が通っていないと書きました。ヘルパー希望者たちがどうあれ、「利用者が全く集まらない」のだから、傾聴ビジネスが失敗したのはリスナーに関係がないじゃないですか。
しかし、ここで言う「事業モデル」は、「傾聴サービスによって客から金を得る」という表に出たビジネスのことではなくて、「リスナーに登録させて金を得る」という百識の実態を指しているのだと思います。このビジネスにおいては、金を出してでも雑誌にインタビューを掲載してもらう意味もあったのでしょう。
その結果、登録者と何かトラブルがあったのではないかとも想像します。だから、逆恨みでリスナーを悪く言っているのではないか。そうとでも考えないと意味がまったく通らない。
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