コロナフリー・セックスのススメ—コロナの時代に流行るもの・廃るもの[11]-(松沢呉一)
「ゴーストタウン直前の歌舞伎町—コロナの時代に流行るもの・廃るもの[10]」の続きです。
ニューヨーク市によるコロナ時代のセックスガイド
「困窮する話」は表に出せても、「調子のいい話」「ウハウハな話」はやっかまれるため表に出しにくく、有料部分でこっそり出すようにしているこのシリーズですけど、今回は最初から最後まで思いっきりいい話です。あくまで厳しい中での「いい話」ですが。
以下はニューヨーク市保健局が出しているコロナ時代のセックスをガイドした「Sex and Coronavirus Disease 2019 (COVID-19)」です。
糞便は危険、精液・膣液は安全
「そっか、センズリしているだけなら感染しないのか」といった当たり前のことも書かれていますが、ここで注目すべきは「COVID-19は現在のところ精液や膣液からは発見されていません」というところです。フェラやクンニは大丈夫ですぜ。よかったあ。
しかし、「COVID-19は感染者の糞便から発見されています」とあるので、スカプレイやケツなめはアウトです。チェッ。
ディルド、チンコをケツに入れる時は必ずコンドームをしましょう。使ったコンドームを処理する際も気をつけましょう。セックスする場合だけじゃなく、感染者とのトイレの共用は避けた方がよさそうです。ウンコの飛沫が便器に飛びますので。
シッコ・プレイはどうなのか気になるところですが、これについては記述なし。COVID-19は、呼吸器系と消化器系で増殖し、循環器系には入り込まず、だとするとシッコも大丈夫じゃなかろうかと思ったのですが、間違ったことを言うとまずいので検索してみたところ、尿からもウイルスが検出されているっぽい。ダメか。
ウイルス量にもよると思うのですが、だとすっとフェラやクンニも完全に安全とは言えないのかもしれない。完全なことは土台無理ですけどね。
唾液交換は無条件にアウトです。唾液にはウイルスが多いため、チューはもっとも感染しやすい行為です。最近私がやってみたいと夢想するビニールやアクリル板、ガラスを間に挟んでのキスで留めた方がよさそう。
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