カメルーンではマスク着用の義務化で反政府派潰し—マスク・ファシズム[5]-(松沢呉一)
「中国から始まったマスク着用の義務化—マスク・ファシズム[4]」の続きです。
アフリカ諸国が次々とマスクを義務化
4月になると、中国の意味なきマスク着用規則がアフリカ諸国に拡大されます。
以下は赤道ギニア。
マスクしろって言われたって、そんなもん持ってないし、売ってないので、大急ぎで縫製屋が製造。
以下は南アフリカの大統領シリル・ラマポーザの会見。
アイマスクだったのかよ。マスクに慣れていない文化圏であることがよくわかります。
アフリカのマスクはいいぞ
マスク強要はホントにくだらないですが、アフリカのマスクは見た目がいいんですよ。
ケニアも4月に入って公共の場でマスクをしていないと即刻逮捕で、罰金もしくは懲役となるのですが、David Avidoというデザイナーがその前から配布をしていました。
彼のマスク、欲しい。
以下もケニアで、マスクもいいけど、ヘアスタイルもいいです。コロナヘア。
もともとあったヘアスタイルがコロナヘアとして復活していて、このヘアサロンでは毛糸を結びつけて色をつけています。
ジンバブエでも5月4日からマスクの義務化が始まり、マスクをしていないと逮捕されます。この時点で感染者は100人もいませんでしたから、政治利用が疑われますが、それはそれとして、ジンバブエのマスクもオシャレです。
ここまでの映像で十分見てとれますが、しばしばアフリカの人たちは鼻を出しています。一般の人たちのマスクは、唾液を飛ばさないことに効果があるのだから、口さえ塞げばいい。適切な使い方です。鼻まで塞ぐと息苦しいですから。鼻糞がたまりにくい効果があるかもしれんけど。
マスクを配布した人たちが逮捕される
4月中に、カメルーン、モロッコ、モザンビーク、アンゴラ、ベナン、ブルキナファソ、赤道ギニア、エチオピア、ガボン、赤道ギニア、コートジボアール、ケニア、リベリア、ルワンダ、シエラレオネ、ザンビアなどのアフリカの国々が義務化。5月に入ってジンバブエ、アルジェリア、南アフリカも義務化されています。
広く屋外や公共の場所というのではなく、マーケットでのみ着用のコートジボアールのような国もあれば、家庭を含めた室内までも着用義務のあるルワンダのような国もあります。また、フェイスマスクに限定せず、スカーフや衣服でも口を隠していればいい南アフリカのような国もあります。罰則のあるなしもさまざまですが、以上の国については何かしらの義務化がなされています。
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