松沢呉一のビバノン・ライフ

病院に行ったら副鼻腔炎と診断されました—10日間自主隔離していた結果[中]-(松沢呉一)

倦怠感・頭痛・発熱・鼻水・くしゃみ・咳—10日間自主隔離していた結果[上]」の続きです。

 

 

コロナ禍のクリニック

 

vivanon_sentence先週土曜日の夜、自分の症状をネットで調べて、上咽頭炎ではないかと目星をつけました。だとしたら、ほっといて治るものではなく、抗生物質を飲むしかない。となると病院に行って処方してもらうしかない。自主隔離した意味はまるでなくて、とっとと病院に行けばよかった。

念のため、ざっと検索したのですが、当然のことながら明日日曜日にやっている耳鼻咽喉科はなく、月曜日に行くべ。

翌日曜日の早い時間は症状が緩和されていて、このまま治りそうだとも思いましたが、夕方以降はまた悪化。

月曜日になっても鼻水、鼻の奥の痛みが続き、全身が熱っぽい。鼻水はピークほどの量が出ているわけではないですが、鼻がずっと詰まっていて、出きらない感覚が残ります。量が多くても、全部出せた方がすっきりとして、対して現状のように鼻をかんでもかんでも出きらないことがけっこうなストレスになります。

病院に行くことにしたのはいいとして、コロナ対策のため、ネット予約が必須で、それなしでは原則診てもらえない。症状についての申告もしなければならないので、書き込みが面倒です。家族が書き込むのはいいとして、熱を出してボーっとしている本人だと、書き込んでいるうちに倒れるかも。

書き込んだら今度はあっちから電話がありました。熱が出ている人は新型コロナに感染している可能性があるため、他の人たちと交差しないように時間帯を別にしていて、予約時間は変更されました。

実際には待合室の離れたところで、前の患者さんと1分程度同居するのですが、接点はそれだけ。クリニックもコロナ対策で苦慮しています。

医療法人 神谷耳鼻咽喉科医院より急性副鼻腔炎 クリニックでも、ちょうどこんな感じの絵を見せられて、解説してくれました。どうやっても副鼻腔を説明する図は気持ち悪いわ。

 

 

診断は副鼻腔炎

 

vivanon_sentence発熱して寝込んでから数えて10日目に耳鼻咽喉科に行き、体温を計測したあと診察室へ。医師も看護師もしっかりしたマスク+フェイスシールドです。

予約の際にインターネットで書き込んでいたため、問診はほどほどに、すぐに鼻の中を調べ、口の中も調べて、あっという間に結論が出ました。1分もかからんかった。

副鼻腔炎でした。聞いたことのある病名ですが、ピンと来ない。

「俗称では蓄膿症です」

おお、それは知ってます。正確には副鼻腔炎には急性と慢性があって、今のところ私は急性。これが慢性化したのが通称蓄膿症です。症状は一緒。

今は薬で治りやすくなっているので、数は減ってましょうけど(追記:そうでもないみたい)、私の子どもの頃には蓄膿症がよくいました。いつも鼻づまりで、青っ洟を垂れ流し、口で呼吸する子です。手術しても繰り返されるし、それ自体で死ぬことはなく、大きくなるに従って治ることが多いために放置することが以前は多かったようです。

 

 

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