松沢呉一のビバノン・ライフ

ウクライナ・ブチャ市でのロシア軍による虐殺とプーチン甲状腺癌説-(松沢呉一)

政府専用機に乗るウクライナ難民がたったの20人である理由を推測する—日本に必要なもの」の続きです。

 

 

ロシア軍を許すまじ、プーチンを許すまじ

 

vivanon_sentenceメデューザのチャンネルから、キーウ州ブチャ市を一ヶ月以上占拠していたロシア軍を追い出したあとの様子です。モザイクやぼかしはあえて入れていないとのことなのでご了承ください。

 

 

ロープで遠くから引っ張っているのは、遺体に爆薬を仕掛けていることがあるためです。

400人以上の民間人の遺体が発見されていて、子どもの遺体も含まれます。

後ろ手に縛られているのが確認できて、銃を持った民間人を殺したのではなく、無抵抗の民間人を殺していることは間違いない。略奪とレイプも繰り返されたようで、赤軍時代となんら変わらない。

これに対してロシアはウクライナがやったと見え透いたデマを言ってます。よくもまあ。

プーチン死ね。どうしたら死ぬのか、再度検討します。

 

 

ルカシェンコとプーチンの違い

 

vivanon_sentenceベラルーシはこれ以上ロシアに肩入れしないと思われる理由—弱いロシアに媚びるメリットがない」「ロシア軍と戦うベラルーシ人たち—義勇兵とサイバー・パルチザン」「ベラルーシを通過するロシア軍を阻止するための鉄道戦争に、サイバー・パルチザンとBYPOLが関与—ベラルーシの民主化闘争は終わっていない」を読んだ方は、ベラルーシのルカシェンコとロシアのプーチンの違いがよくわかったかと思います。

独裁者でも、国民の支持の薄いルカシェンコは自分の判断だけで戦争をすることができない。それをやると国民は反発して、抵抗運動があちこちで生じます。対してプーチンは国民の支持があるため、ブーチンを信じたい国民に合わせた薄っぺらな嘘を提供しておけば、そのまま国民はついてきます。

どちらがクーデターが起きやすいかと言えばベラルーシであることは明らかです。今現在でも、ルカシェンコに対してサイバー・パルチザン鉄道パルチザンBYPOLのような組織的抵抗運動が起きています。抵抗勢力は国家の中枢にまで及んでいて、ルカシェンコが国民の意思に反するようなことをやると、一層その勢力は力を得て、クーデターにまで及びかねない。

ロシアでも当然「やってはいけない戦争をやっている」と感じる個人はいるでしょうが、個人で留まります。そんな考えを誰かに言おうもんなら密告されてマークされます。大半の国民がプーチンを支持し(3月27日付けのヴツィオムの世論調査で「支持率」は81パーセント)、戦争を支持している社会ではそうなる。

 

 

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