中川卓弁護士のアカウント凍結—落選運動に酔った人々を襲うツケ-(松沢呉一)
中川卓弁護士のアカウントが凍結された
暇空茜は菅野完を訴えたのか。
菅野完がYouTubeをやっていること自体、知らなんだ。菅野完とは面識があるのに、この訴訟にはあんまり関心を抱けない。なんでかはわからん。該当の動画(だけじゃなく、ほとんどの動画)は限定公開になっていて、中身はチェックしていないですが、裁判はこのまま進行するのでしょうから、少しだけ気にしておきます。
さて、昨日は中川卓弁護士のTwitterアカウントが凍結されました。問題発言が多すぎて、何が原因かわからないですが、もっともありそうな理由は浅野文直に対する落選祈願ツイートです。
特定候補に投票しないように呼びかけることは公選法にはひっかからないのですが、本年から、Twitterのガイドラインに「市民活動の阻害について誤解を招く情報に関するポリシー」が加えられていて、それに抵触したのではないかとも指摘されています。
ここでの「市民活動」には
- 国政および地方選挙
- 国勢調査
- 国民投票や住民投票
が挙げられています。
このポリシーでは、これらの市民活動に対する間違った情報を流すことで、行動を抑制することを禁止しています。例えば投票は午後8時まで受付なのに、その時間の前に「雨が降っているので、投票所は終わったらしいよ」と言ったり、「不正選挙が行われているので、投票しても無駄だよ」と言ったりすることが該当し、候補者個人への投票をやめろと呼びかけることが禁止されているわけではないように読めます。「浅野文直に投票するくらいなら家で寝ていた方がいいぞ」だと投票自体の否定になり得るとして。
このポリシーにひっかかるかどうかは微妙ですが、中川卓弁護士は「(浅野文直は)次々に誹謗中傷を垂れ流し続けてきた」といったデマを多数流してましたから、これだけで十分に凍結の理由になりましょう。過去の問題ツイートを合わせて永久凍結でもいいんじゃないですかね。
中川卓弁護士は落選運動参加で懲戒請求をまた出されてしまったようで、弁護士法第二条「弁護士は、常に、深い教養の保持と高い品性の陶やに努め、法令及び法律事務に精通しなければならない」に抵触しそうです。この人、法令にも精通していないですから、このままでは弁護士会から業務停止処分、さらには除名処分を食らって、弁護士の業務ができなくなりかねない。あ、今もやってないのか。
アカウントはそのうち復活するかもしれないですが、この機会にもうSNSをやめた方がいいと思います。Twitter依存と思われるので、なかなかやめられないでしょうが、浮いた時間で、「選挙でどう票が動くのか」「選挙で単純接触効果がどう機能するか」なんてことを一度じっくり調べてみた方がよろしいかと。あと法律についても。
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