『応天門の変』 謎キャスティングの柳沢慎吾+時代劇「 伴大納言絵詞」の思いつき映画。柳沢の演技はまるで『ふぞろいの林檎たち』のスペシャル版
→公式サイトより
『応天門の変』
監督・製作 北原白胤
原作 大納言絵巻
脚本・技術統括 落合雪絵
音楽 木村達司
出演 柳沢慎吾、和泉元彌、木村匡也、咲良、榎本響
一年の計はカエルカフェ映画にあり。なんか書き覚えあるセリフだと思ったら去年も言っていた。こうなったら来年もおねがいしたい。今年も年頭から公開されるカエルカフェ映画の新作は『応天門の変』。原作は常盤光長作の国宝「伴大納言絵詞」、主演はなんと柳沢慎吾である。どこからこの人を呼んできたんだ!と問いたくなるカエルカフェの謎キャスティング今回も健在。もちろん柳沢慎吾はまったく時代劇とは無縁で『ふぞろいの林檎たち』のスペシャル版みたいな演技をしている。今にも「アバよ!」と言い出しそうな……と思っていたら本当に言うんだよ! それにしてもこんな堂々たる時代劇大丈夫かと思ったが衣装だけはとりあえず揃えて格好をつけた(衣装協力の朝日天神神社あたりの持ち物と思われる)。それ以外はメイクも台詞も所作もすべて現代劇だがそれがどうした。お話は『宇治拾遺物語』により、貞観八年(886年)に起きた応天門の焼失と、大納言伴善男の失脚が語られる。
舞台は平安京。左大臣源信(柳沢慎吾)は今日もグータラを決めこみ、大事な会議をサボって女御たちと貝あわせに興じている。あまりやる気を見せないので妻碧(咲良)が「なぜ会議に行かないのです! ええい、もう首に縄をつけて会議に引っ張っていって!」と追い出し、女御が縛って廊下を引きずっていく。
「行きたくないよー」
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