『INTER::FACE 知能機械犯罪公訴部 ペルソナ』 人間並みに進化したAIを裁判にかける新人検事が主人公。こんな危険なAIは野放しにしないほうが・・・
→公式サイトより
『INTER::FACE 知能機械犯罪公訴部 ペルソナ』
監督・脚本・編集 下向拓生
撮影監督 名倉健郎
音楽 髙木亮志
出演 吉見茉莉奈、大山真絵子、入江崇史、澤谷一輝、大前りょうすけ、津田寛治
「知能機械犯罪公訴部」とは!? いまや人間並みに進化したAI(AGI)がおかした犯罪を訴追する検察の一部、それが「知能機械犯罪公訴部」なのだ! というわけで自動運転AIを裁判にかける新人検事が主人公という驚天動地のSF映画『センターライン』にまさかの続編が登場。念願の愛知県検察「知能機械犯罪公訴部」に転勤となったヒロイン米子天々音(吉見茉莉奈)が、ついにAIを起訴しまくる三部作の登場である。まさか前作を見たときにはこんな未来が待っているとは夢にも思わなかったが、海の向こうのAIブームが追い風になったのか。「平成39年」の異世界では、かなり危険なAIが野放しになっているのだが、今後のAI社会へのシミュレーションとしても興味深いと言えようか。冒頭、元名古屋市長(津田寛治)がらみの自動運転車を勝手に破棄したとかなんとかいう話がちょろっとあったのちに本題の事件。
人気YouTuberヤマモトカナエが自宅で窒息死する。なんでもヘリウムガスを吸って変声で配信するのが流行っていたので、流行に乗ってヘリウムガスを吸っていたら窒息してしまったのだという。はい事故ですね~と片付けられそうになった事件にちょっと待った!と言い出したのは天々音である。実はカナエは通販で服を買ったときに似合うかどうかを確かめるために、自分の顔写真を取り込んだ「着せ替えAIアプリ」を使用していたのだ。「着せ替えアプリ」は必要と思われるものを勝手に通販で購入してしまう機能が与えられていた。カナエが使用したヘリウムガスは変声用ではなく風船用で、間違って吸うと窒息の危険があるものだった。もしもそのヘリウムガスを購入したのがカナエ本人ではなくアプリのほうなら、これは事故ではなく殺人なのでは? だが、起訴するためにはそれを購入したのがAIカナエのほうだと証明しなければならない。そして、もしそうだったとして、殺人の動機はいったいなんなのか?
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