バスケットボール・クラッチ

渡邉裕規「傷を負って得た財産は大きかったと思う」(インタビュー)

宇都宮ブレックス 渡邉裕規

 

現在、発売されているSPRIDE特別号に掲載しきれなかった、渡邉裕規選手による2022-23シーズンの振り返りインタビューです。シーズン前半はなかなか本来の力を発揮できず、いろんなことを試したようですが、シーズン後半は一気に上昇気流に。そこに至るまでの経緯、心境の変化を、率直に語ってくれました。(文:藤井洋子/写真:山田壮司)

 

 

2022-23シーズンの総括をお願いします。

昨シーズンと比較してしまうと、なかなか大変なシーズンだったなと表現せざるを得ないですね。ディフェンディングチャンピオンとして挑むシーズンは僕の中ではほぼ初めてだったので、Bリーグのレベルが上がっている中で、勝負の世界の厳しさを感じたシーズンでした。

 

—シーズン序盤は、なかなか勝てず苦しい時期があったと思います。その頃のチームの状況と、渡邉選手自身が感じたことを教えてください。

選手の入れ替わりがあった中で、どういうバスケットをしていくのか、それをどう浸透させていくのかという部分に難しさを感じました。それは戦術の浸透ということではなくて、お互いの特徴を掴むという部分です。

外国籍選手も含め、今シーズンから加入した選手たちは、楽しくバスケットをすることよりも、チームに合わせることが優先になっていたと思います。「僕たちはどういうふうにプレーしたらいいですか?」というような遠慮があり、そういう時間が長くなってしまった、という印象です。

 

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