バスケットボール・クラッチ

宇都宮ブレックス#14村岸航「最高のロールプレーヤーを目指して」(インタビュー・前編)

2022-23シーズンは練習生として活動していた村岸航選手。2023-24シーズンは、選手としてあらためてブレックスと契約。一体どんなプレーを観せてくれるのか楽しみですね。今回のインタビューでは、練習生として過ごした2022-23シーズンを振り返っての感想と、バスケットを始めたきっかけなど、少し遡ってこれまでの経歴などを聞かせてもらいました。前編・後編の2回に分けてお届けします。(文/写真:藤井洋子)

 

宇都宮ブレックス#14 村岸航

 

―ブレックスで練習生になった経緯を教えてください。

2022-23シーズンの8月にスタートしたチーム練習に合わせて、最初から一緒に練習させてもらっていました。佐々宜央ヘッドコーチ(HC)には自分が高校生のときからプレーを見ていただく機会が何回かありました。

声を掛けていただいたのは、2021-22シーズンまで僕が所属していたB3のアイシンアレイオンズが諸事情で廃部になると決まったことがきっかけでした。佐々HCから電話をいただいて「お前、来シーズンはどうするんだ? 行くチームはあるのか? ブレックスに来ないか?」という話をいただいて、びっくりしました。

「練習生ではあるけれど、ステップアップの機会として捉えてみないか?」と言っていただき、僕はB3のチームを中心に探していたのですが、B1の強豪から声が掛かったので快諾させていただきました。

 

―練習生という条件に抵抗はなかったのですか。

僕はブレックスでは若手の部類だったし、経験を積んでいけばいくらでもチャンスはあるのではと思っていました。B1の強いチームの中でいろいろな経験ができるし、練習生でも問題はないという考えでした。

 

1年間ブレックスの練習生として参加してみて、さらに、間近で試合もご覧になって率直にどういう感想を持ちましたか。

練習では、まず強度の違いに驚かされました。オフェンスやディフェンスの戦術の緻密さなどが、今までのレベルよりもうひと段階上をいっていると感じましたし、ついていくために必死でやるしかないと思いました。自分に足りなかった知識などがどんどん入ってくるのがすごく楽しかったです。

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