松沢呉一のビバノン・ライフ

在特会が終わる理由、そしてヘイトスピーチ規制法の挫折(松沢呉一) [シリーズ ヘイトスピーチ規制法の是非 2]-3,093文字-

桜井誠(通名)在特会退会記念 送別会のお知らせ

 

vivanon_sentence急なお知らせです。

今週土曜日に以下のイベントをネイキッドロフトでやることになりました。清義明さんがネイキッドロフトでやってきた「アゲインスト・レイシズム」シリーズの3回目です。

新大久保 アゲインスト レイシズム vol.3
桜井誠(通名)在特会退会記念 送別会 〜沈む船からネズミが逃げる〜

OPEN 12:30 / START 13:00

予約 ¥1500 / 当日 ¥1800(飲食別)
※ご予約はネイキッドロフト店頭電話(03−3205-1556)16:00〜24:00

2013年に新大久保にて在特会をはじめとする差別集団との戦いを続けてきた反レ イシズムカウンター。2年になろうとする戦いを続けてきたなかで、レイシスト グループを取り巻く環境は大きく変わっていった。
社会的な糾弾をうけながら、断末魔となりつつある在特会の会長桜井誠(通名)か ら離脱。裁判や内紛、そして何よりも世論を敵にまわして、彼ら差別団体は窮地 に追い込まれつつある。

本イベントは、桜井誠が在特会を退会した真相、そしてその背景にあるものをあらためてまとめるもので、同時に今後のカウンター活動の展望について総括し、 これまでの新大久保も含めたカウンターの第一線に立ってきた人たちとともに、 今後の反レイシズム運動の展望について語り合います。

1.桜井誠、在特会退会の真相
2.レイシストたちの今後の行方(裁判・内紛・世論の現状)
3.反レイシズム陣営は今後どのように闘うか

【出演】高橋直輝(男組)、山口祐二郎(憂国我道会)、松沢呉一、徐泰雄 【司会】清義明

昼の部ですのでお間違えのないように。ワシもさっき気づいた。危うく夜の部の熟女イベントに出席するところだったぜ。

そっちも面白そうですけど、こっちは「さようなら、桜井誠! 二度と世に出てくるな!」という趣旨です。さらには在特会の解体を宣言したいと思います。「おまえら、もう終わりだよ」と。私らが言わなくても、桜井誠がそう言っているに等しい行動をとったわけですけど、念押しをしておこうと思います。

この流れは純心同盟の解散宣言によっても裏付けられています。残された連中は、拭わなければならない尻がいっぱいあって大変だな。

スクリーンショット(2014-11-25 21.51.35)今回の出演者は全員カウンターの現場ではよく顔を合わせてますし、高橋組長、山口君、清さんとはそれぞれにネイキッドロフトや高円寺パンディットなどのイベントで同席したことがありますが、徐康雄さんと公開の場で話すのはこれが初。というか、徐さん自身、こういう場で話をすること自体初です。今回の注目点のひとつはここです。

徐さんはこれまで見えないところで情報を収集したり、説得をしたりしていた影の功労者でありまして、在特会やその周辺の情報、あるいは公安情報を的確につかんでいます。在特会や純心同盟の内部事情、桜井誠の現状について、この日も知られていない情報を話してくれると期待していただいてよいかと思います。

 

ヘイトスピーチ規制法がほぼ頓挫した事情と桜井誠の退会

 

vivanon_sentence

桜井誠はなぜ在特会会長を退き、在特会からも離れることになったのか。これ以上続けたところで展望はなく、リスクばかりが増大するという判断でしょうが、キーは山口祐二郎にあり。

直接には例の事件です。この事件が他の流れとうまいこと合致して、桜井誠や純心同盟を追い込んだと言っていいい。これについては私がつかんでいる情報とも符号しています。巷間囁かれるように、それを公安が吹き込んだのかどうかまではわからないですが、十分にあり得ると私は見ています。

詳しくは当日話す予定ですが、ここでも小出しにしておきますか。当日来ない人はこれでも読んどけ。しゃべりではどうしても細かい部分を端折ることになるので、私個人の言いたいことについては、こっちを読んでおけば十分ではあります。

桜井誠の退会はヘイトスピーチ規制法にも関係しているというのが私の見方です。

 

next_vivanon

(残り 1481文字/全文: 3108文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ