ロシア戦車部隊の指揮官死亡のお知らせやジンジャーのウクライナ支援Tシャツ発売のお知らせ、など—ここまでの補足や追加-(松沢呉一)
「「国外に脱出する方法」を検索するロシア人/「国に帰らない」と宣言するロシア人捕虜/パスポートを焼く在外ロシア人」の続きです。
ウクライナ軍の待ち伏せでロシア戦車部隊の指揮官死亡
今回はここまでの補足や追加。
ロシア軍将校がまた一人戦死した模様。
昨日公開されていた映像で、一昨日キエフ近郊での戦車部隊へのウクライナ軍の攻撃です。
映像が細切れになっているのはなぜなのかが気にならないではないですが、とくに疑うようなところはなし。ウクライナ軍が待ち伏せをして、何台もの戦車が次々と砲撃されて、敗走していきます。
この動画の解説部分に大佐が死亡したとありますが、昨日、この大佐は、ロシア連邦中央軍管区の第90戦車部隊第6連隊の指揮官アンドレイ・ザハロフだとウクライナ軍から発表がありました。
この戦闘のあとでRadio Free Europe/Radio Libertyが撮った映像。
おそらく捕虜になったのもいるでしょう。しかし、キエフのすぐ近くまでロシア軍が迫ってきていることは間違いなく、なんぼロシア兵が死んでもロシア軍は撤退しないので、油断は禁物です。
WE WANT OUR HOME BACK
次の追記。
わざわざ探すわけではなく、YouTubeが教えてくれるのですが、「ビバノン」で取り上げたジンジャーの「Home Back」でリアクション動画をアップしている人がけっこういます。ストレートに戦争については取り上げにくいので、MVをネタして語るってことでしょう。
例えばこれ。
ビスキュートちゃんはルーマニア人で、私と同じく女のデスボイスが好きなよう。ふだんは政治について語らないと言ってます。
彼女も説明しているように、この曲は未来を予測する意図ではなく、現にクリミア半島で起きたことを踏まえたものです、おそらく。むしろこんなことが繰り返されないことを願って出したのでしょうが、現在をそのまま表現したような内容ですから、取り上げやすい。
本編に入る前に彼女がしっかり紹介しているように、その後、ジンジャーは公式サイトでウクライナ支援のTシャツ発売を発表。全額人道支援の団体に寄付するそうです。国外で制作し、国外から郵送するのでしょう。その際のTシャツ代、プリント代は自分らで負担ということですが、すんごい数の注文が来そうなので、実費代は抜いた方がよかったんじゃないか。そんなことを心配しなくていいか。
今月は北米ツアーが予定されていたのですが、救援活動に専念するため、キャンセルとなりました。
ヴォーカルのタチアナ・シュマイリュクはウクライナを出たとの説も出ていますが、他のメンバーはまだウクライナです。子どもと老人以外、男は国外に出られないですから。前に言っていた「安全な場所」なんてもうウクライナ国内にはなくなってきているはずです。我が家も安全ではないウクライナ。
捕虜が語るロシア軍の残虐性
ウクライナが、ロシア兵捕虜の映像を積極的に出しているのは前からお伝えしていた通り。最近は記者会見やインタビューという形で登場させていることも前回見た通りです。
連日、捕虜動画が公開されています。
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