闘うウクライナ+ベラルーシ+ロシアのミュージシャンたち—チーナ・カーロリ/ANTYTILA/Bi-2-(松沢呉一)
チーナ・カーロリの歌にまた打たれた
チーナ・カーロリはこのために来日したのですね。
猿の条件反射状態で、「目を閉じて」(3′14″〜)から「ウクライナ・ツェ・ティ」(4′15″〜)の流れで私は「泣いてねえよ」と呟きながらボロボロ泣きました。ユーロヴィジョンは二度出られないのだと思いますが、今出たら彼女が優勝じゃな。
10人のモデルさんもウクライナ人で揃えているんですね。3ヶ月とかの契約で世界を回っている人たちですから、ロシアの砲撃に怖い思いはしていないでしょうし、国外に出ているウクライナ人のモデルは多そうなので、金さえ出せば集めるのはそう難しくはなかったでしょうけど、その人たちが拳を掲げるところでまた泣いた。
スピーチも力強くて、そこでも泣いた。
すでに私はティナ・カロルに馴染んでしまっているためでもあるんでしょうけど、チーナ・カーロリって覚えにくく、言いにくいなあ。そういう名前なんだからしょうがないですけど、英表記に準じたティナ・カロルの方がよかったと思います。
この映像でも、MCはチーナ・カーロリと言ってますが、文字表記はTina Karolです。これはラテン文字表記であって、ウクライナ語のキリル文字表記はТіна Кароль。最後のльはラテン文字ではlに変換されるのですが、発音は軽い「リ」です。ロシア語だと、限りなく「イ」に聞こえます。Карольはカーロイ。
なんでもいいか。そのうち慣れましょう。
チーナ・カーロリの素晴らしさは歌だけではなさそう
彼女は広島に行ったり、岸田首相に会ったりもしています。
外国特派員協会での会見。
子守唄をもう聞けない子どもたちのための子守唄。
ウクライナの悪夢
続いて、もうひとつウクライナのミュージシャン。U2と一緒に地下鉄シェルターで歌を歌っていたANTYTILAというバンドがいましたが、彼らはあの直前にこんな曲を出してました。
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