松沢呉一のビバノン・ライフ

動員令に抗して徴兵回避、国外脱出、抵抗運動、地下活動、戦地で脱走—戦地に赴いたら、すぐさま投降するといい-(松沢呉一)

 

限りなく総動員に近い一部動員で、ロシアは大揺れ

 

vivanon_sentence混乱に陥っているロシアの状況は、あしやさんのニュース解説がわかりやすい。

 

 

あしやさんのニュース解説はだいたい観てます。日本では報道されていないことも拾っているので助かります。

ペスコフ報道官の息子に電話をし、軍事委員会を騙って、「召集リストに入っているので明日出頭せよ」と伝えたところ、これを拒否したという話はこれで初めて知りました。

以下です。

 

 

ペスコフの息子はロンドン在住。政府高官の親族は徴兵から逃れて、NATO加盟国でよろしくやっているってわけです。なのに、こんな電話がかかってきて、「なんで俺様が」と慌てたことでしょう。

ペスコフ報道官は「フェイクだ」と言って終わりかと思います。

 

 

抗議行動をやって捕まると戦場へ

 

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あしやさんは、抗議デモに参加して拘束された人たちに召集礼状が渡されると言っています。これをもう少し詳しく見てみましょう。

人権団体OVD-infoによると、モスクワの15の警察署で軍に登録することを強いられ、あるいは入隊事務所への召喚状が渡されたとのことです。

正確にはわからないのですが、条件に該当する予備役の人々はすぐさま召集で、予備役以外の人々は入隊事務所で「志願兵の手続きをしろ」ということかもしれない。どちらにしても最前線に送り込まれるのは必至、あるいは適当なところで殺されるのがオチです。囚人上がりの志願兵の扱いと同じです。

召集を拒否すると、懲役15年。これは新たな刑罰であり、処刑方法です。

しかし、まだ諦めなくていい。殺される前に戦車や装甲車とともにウクライナに投降するか、上官を射殺して逃げるのが賢明。この場合は亡命申請が受け入れられましょう。

反戦活動の拘束者を召集するなり、志願させるとの疑惑についてペスコフ報道官は「法に反していない」と答えていて、この情報に対しては「フェイクだ」と言っていないことから、事実のようです。結局、誰を召集するのかは軍に一任されているので、なんでもできます。

※2022年9月22日付「ODV-News」 21日の抗議行動をまとめたもので、連行されたのは1日で1,400人以上とのこと。

 

 

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