松沢呉一のビバノン・ライフ

ユーロヴィジョン2023の優勝はスウェーデン代表ロリーンに決定—戦争の勝者はウクライナにほぼ決定-(松沢呉一)

 

優勝はスウェーデン代表のロリーン

 

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ユーロヴィジョン・ソング・コンテスト2023の優勝はスウェーデン代表Loreenでした。

 

https://www.youtube.com/watch?v=Vul5zgC5Yvg

 

結果が出たあとのパフォーマンスなので、緊張が解けてますし、声が疲れています。万全の状態を観たい人は別の動画をどうぞ。

この人、前にも決勝まで出ていて、その時の曲は覚えてます(追記:それどころかこの時優勝してました。2度出場していいことも知らなんだ)。

 

https://www.youtube.com/watch?v=Pfo-8z86x80

 

この記憶もあってノーマークではなかったですが、私のランキングでは中位。マークしていたと言っても、「よくこのポーズで歌えるな」とか「この全裸っぽいコスチュームはとにかく明るい安村の影響か。こんな格好をしていると、難癖集団フェミニスト議員連盟が“国をしょっているのに女の性を売りにしている”とか言いかねないので、あいつらには見せない方がいい」なんてことを考えてました。

でも、圧倒的な歌唱力ですから、ユーロヴィジョンでは高く評価されるのは納得ですし、結果待ちの時の様子から人のよさが滲み出でいる点にも好感を持ちました。

 

 

私の推しは全滅

 

vivanon_sentence例年通り、私の好きなタイプのミュージシャンは上位に入れず、チェコ版ブラックピンクVesnaが10位に入ったのが最高位。スペイン代表Nlaanca Palomaは審査員投票ではまあまあいいところについていたのですが、一般投票がメチャ低かったです。上位は3桁の得票なのに、スペインは5点で一般投票の最下位。なんでだよ。

私のイチオシのアルバニア代表Albina&Familja Kelmendiも22位と奮わなかったですが、YouTubeで公開されている準決勝の動画が3日で132万再生回数ですから、コンテストで投票する時の基準と聴きたい音楽とは別ってことです。

曲としてもっとも好きなリトアニア代表Monika Linkytėの「STAY (ČIŪTO TŪTO)」は11位でまあまあ健闘。

このための曲だったのか、MVはないみたい。

 

 

この写真も普段着。

ポッと出の新人ではないですが、リトアニアではMVを作るほどの大きなマーケットがないのかもしれない。

わかりやすい曲ですが、カラオケで歌う場合、息継ぎが難しい曲です。

彼女は他の国の代表が緊張した面持ちで待機している後ろの方でおちゃらけて踊ってました。やっていることが中学生。

 

 

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