松沢呉一のビバノン・ライフ

「なぜグラビア・アイドルは女だけか」を突き詰めて考えることをしない石川優実の代わりに考えました—でまかせ連発だけではない石川優実の怖い特性[追加編]-(松沢呉一)

フェミニズムを勉強し直すべし—でまかせ連発だけではない石川優実の怖い特性[後編]」の続きです。

 

 

 

今日はあおちゃんぺパレード

 

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今日は、あおゃんぺ主催のパレードです。

 

 

 

あおちゃんぺのことはよく知らんけど、その行動力に感服しました。

カンパが3日間で700万円以上集まったとのこと。すげえ。どれだけ多くの人が、撮影会中止に納得していないのかわかります。

共産党関係者たちや「性の商品化」論者たちが妨害に来るかもしれないので、自主警備に行こうかと思ったのですが、警備会社に頼んでいるようなので、大丈夫でしょう。東京都から安全対策を求められて、警備会社に頼んで警備計画書を出せばいいだけだったのに、その要請を無視して、東京都に抗議した無能な上に恥を知らない団体とはワケが違います。

あおちゃんぺが言っているように、プライドパレードでは、ゴーゴーボーイズが上半身裸で、ハンケツ出して踊ってますから、女が水着で参加しても問題なし。最近は厳しくなったので、まずいないと思いますが、以前はどさくさに紛れて乳首を出している女もいましたしね。

石川優実が手本にしたがる「海外」「欧米」では、表現文脈、プロテスト文脈では、公道で乳首どころか全裸でも捕まらなかったりします。これはでまかせではなく、多数の実例を出して「そろそろ刑法174条(公然わいせつ)と175条(わいせつ物頒布)を見直しませんか?」で説明していますので、参考にしてください。

 

 

なぜグラビア・アイドルは女だけか

 

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では、ついでに石川優実が「自分は水着にならないと価値がないと思っている女の子へ」に書いていたことで、ここまで触れてなかった点について考えてみましょう。ついでのわりに長いですけど、暇な人は読んでちょ。

石川優実はこう書いています。

 

そもそもグラビアアイドルってなぜ女性にだけ存在する仕事なのでしょうか?

 

男にも、「自分の美しい肉体を見て欲しい」という欲望を持つのはいます。だから、あれだけのジムが存在しています。客は男女ともにいましょうけど、男の方がずっと多い。

 

24時間ジム分野においては、男女の利用比率は8:2と、会員比率は男性が多いのが現状です。

ATカンパニーより

 

ジム利用者のすべてが「見て欲しい肉体」を得ようとしているわけではなく、純然たる健康のために通っている人もいましょうが、「見た目」を意識していない人は圧倒的少数かと思います。だから、ジムには鏡がいっぱい。

その人たちが裸を見て欲しいと思ったら、サウナや銭湯に行きます。実際に、裸を見せに来ているのではないかと思える人を銭湯で見ます。

鍛えられた肉体は羨望の視線を集められ、「どこのジムに行っているんですか」と聞かれていることもあります。

それだけでは満足できない人は、ボディビルの大会に出ます。世界大会で優勝すると金を得られますし。名前を知られるようになると、自分のジムを開いて食っていくことができます。

しかし、国内大会では賞金は出ないため、日本人でプロのボディビルダーと言っていいのは海外拠点で活動する1人だけだそうです。

※2023年6月8日付「Job Q Town」 国内大会は原則賞金なしという話やプロのボディビルダーと言っていい日本人は1人だけという話はこの記事に出てました。金銭的にこんなに厳しい世界だとは知りませんでした。

 

 

男の肉体美は強さが求められる

 

vivanon_sentence食えるところまで行き着くことができるのは一握りのボディビルダーですし、時間もかかりますから、それまでは二丁目でゴーゴーボーイズをやるのがいます。ゴーゴーボーイズにはノンケもいますし、クラブによってはノンケの女性客が来ます。これによって金を得ることもできるのです。

二丁目ではふんどし一丁で接客する店もありますし、日本人は雇ってもらえないかもしれないですが、赤坂だったか、六本木だったかに、パンツ一丁で接客する店もあります。今もあるのかどうかわからんですけど、これは女性客がメイン。

 

 

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