ハイボール/おまかせ/ファッション/アニメ/日本旅行—「イエスジャパン(예스 재팬)」を作り出したもの-(松沢呉一)
「原発処理水の海洋放出に対する韓国と中国の差—「イエス ジャパン(예스 재팬)」はこんなところにも影響している」の続きです。
「イエスジャパン現象」は一時のものか? 今後も続くのか?
韓国でも「イエスジャパン現象」はいくぶん唐突なものとしてとらえられていて、とくに古い世代は戸惑っているように見えます。ほんの数年前は「ノージャパン」でしたから。
この番組では、若い世代が、政治と文化は別だと切り離して考えるようになってきていることが「イエスジャパン」の背景にあるとしています。そういう人たちもいるでしょうが、「反日教育はもういらない」と考える若い世代も増えており、政治と無関係とは言い切れません。
こういう考えをする世代が急速に増えているのは、現在の30代半ばより若い世代。いわゆるZ世代です。
DJ SODAが慰安婦Tシャツを着ていたことに対して、「35歳じゃしょうがない」と評している人がいましたが、あの世代以上は反日教育から抜けられない人たちが多く、下の世代は尹美香を代表とする正義連こそが北朝鮮と連携して、私腹を肥やしながら日韓友好を潰してきたと見抜いているのが多い。年齢による差をざっくり言えばそうなります。
では、なぜそこにそうもはっきりと境界線が存在するのでしょうか。今回はそれを見て行きたいと思います。
道路の文字と自転車で日本を感じる韓国人
韓国からの観光客に話を聞いて、イエスジャパン現象を実感する日本の報道。
この中で納得したのは、道路に書かれた「止まれ」の文字と自転車を見ると日本らしさを感じられるとの証言です。
当たり前すぎてそれが日本らしいと私は実感できないのですが、韓国人YouTuberが日本に来て、どってことのない風景に感激していることがよくあります。その典型がこの道路の表示や自転車なのです。
また、踏切もそのひとつ。
https://www.youtube.com/watch?v=d4G2zVChv3o
「じえの成長日記」は何度か観たことがあっただけだったのですが、今回まとめて観てみました。
彼女は法政大学に留学し、卒業後は韓国に戻りましたが、現在はまた来日して、日本で働いています。
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