松沢呉一のビバノン・ライフ

クロスバー直撃・渡邊センスがかわいそう—松本人志は後輩芸人に笑いを返せ-(松沢呉一)

 

松本人志その後

 

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日本では「港区放尿女子」が世間を騒がせ、英国では「小粉紅」が世界を呆れさせた」を無理矢理終わらせたので、続けて溜まっていたものを出しておきます。

松本人志関連は当初から予想していた通り、松本人志の「事実無根」との言い分が「セックス上納システム」にテーマを拡大し、同意があったか否かはどうでもよくなって、単なるヤリマンたちとの一夜までがネタになっています。それはどうなんかと思わないではないですが、今なお松本人志は「事実無根」を否定しておらず、その範囲を示すこともしていないのですから、しゃあないです。

その過程で、アテンダーたちもクローズアップされていて、一時は褒め称えられていたたむらけんじも窮地に。これも私が最初から言っていたようにウソ臭い代物でしたけどね。

しかし、「フライデー」によって、アテンダーとされたクロスバー直撃渡邊センスの弁明動画を観て、急にかわいそうになってしまってさ。

 

 

「渡邊センスの言い分が正しく、週刊誌の記事は信用できない」なんて思って「渡邊センスはかわいそう」なんて言っているのでなく、彼の言っていることが全部間違っていてもかわいそう。これは「支持する」、あるいは「批判する」とはまた別次元の感情です。

「芸人なんだから、オモロいこと言えよ」と思いますが、さすがに言えないわな。しかし、周りの芸人はちゃんと笑いを取ってます。

とろサーモンの場合。

 

 

ワロた。こうでなくっちゃ。笑いにくるめつつ、「ラーメンの中盛りを2杯食べた」というところで、渡邊センスの動揺ぶりを見事に伝えています。

なのに、渡邊センス本人は、その武器を奪われてしまって、あの弁明動画を観た人は「オモロない芸人」と認識してしまいます。ここがかわいそう。

 

 

笑えない渡邊センス

 

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かく言う私自身、クロスバー直撃も渡邊センスも知らずにいて、あの弁明動画で「オモロない芸人」と認識してしまっていて、これはまずいと思って、ネタを探しましたさ。

 

 

「ミリン調達班」は「ヤレる女調達班」のことだな、と考えてしまって笑えませんでした。

こうなってしまって、当面テレビは起用できないでしょ。今もあんまり起用してないか。そこがまた悲しい。

 

 

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