松沢呉一のビバノン・ライフ

デボちゃんに続いてホジンも怒りを表明—文化盗用とパクリ[付録編2]-(松沢呉一)

韓国のテレビ局が韓国人YouTuberデボちゃんの動画を正反対の主張に無断で使用—文化盗用とパクリ[付録編]」の続きです。

 

 

温厚なホジンも怒りを露わに

 

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例の韓国報道に対して、ホジン君もお怒りです。

デボちゃんに続いて抗議動画を発表。

 

 

「友達」はデボちゃんのことです。何を言ってるのかよくわからないところが多々ありますが、いつものことです。それでも、怒っていることは十分伝わります。

彼が怒っているのは、デボちゃんと同じく、もともとの主旨と逆の方向で動画を利用されたことです。同一性保持権の侵害であり、人格権の侵害ですが、そんな言葉を持ち出さなくても、決してやってはいけないことくらい誰にでもわかりましょう。

無断で使うこともけしからんですが、言いたいことがそのまま取り上げられるなら、無断でも怒らない人はいましょうから、意図を捻じ曲げるのは、もっともやってはいけないことだと言えます。

明らかに著作権法違反ですが、訴えたところで、とくに知財について韓国の裁判所がまともな判断ができるとはとうてい思えないので(その例はそのうち取り上げます)、ホジン君がいうように、局に対して、番組内で訂正と謝罪を出すことを求めるしかないでしょう。あと、映像使用料を求めてもいいんじゃないか。300万ウォンくらい。

もうひとつ、いい解決法があります。

 

 

日本のお菓子と韓国のパクリの食べ比べ

 

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ホジン君の日本語能力はまだまだですが、彼の舌は抜きん出た能力を持っています。

テレビ局に対して、今回の恥ずべき不始末の謝罪として、以下の動画を「番組で紹介しろ」と要求してはどうでしょう。一昨年のものです。

 

 

このうち、かっぱえびせんのパクリであるセウカンだけ、韓国からの輸入品を扱っている店で購入したことがありますが、「同じだ」としか思いませんでした。ただのパクリだとわかったので、もう買うことはないでしょう。10円だったら買うかな。

この動画のいいところは、発売開始年がしっかり表示されていることです。きのこの山(1975)/チョコソンイ(1984)、ポッキー(1966)/ペペロ(1983)、かっぱえびせん(1964)/セウカン(1971)です。韓国のパクリは70年代から90年代が多い。2000年代に入ってからもパクリが出てますが、おそらく数は減っています。

70年代から90年代が多い事情は「文化盗用とパクリ」シリーズでさらに詳しく見ていきますが、この時代にはこの時代の事情があったにしても、これらの商品は今なお発売されていて、日本にも輸出されるようになってますから、今現在の問題。

 

 

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