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豊橋商-中部大春日丘 観戦記(2024年選手権愛知大会)

7月14日に小牧球場で行われた第1試合、豊橋商-中部大春日丘の観戦記です。
シード校が一斉に登場する日。力のある豊橋商が中部大春日丘とどういう試合をするか注目して観戦しました。

豊橋商
0020501|8 H6 E1
0000100|1 H3 E1
中部大春日丘
(7回コールド)

豊橋商
北添(1)-佐々木

中部大春日丘
水野(10)、角野(1)-里見

投手成績

豊橋商
北添兼矢 7回 116球 被安打3 四死球3 三振8 失点1

中部大春日丘
水野拓海 4回1/3 67球 被安打2 四球1 三振7 失点3

角野聖哉 2回2/3 61球 被安打4 四死球3(1) 三振1 失点5

(出場選手)

豊橋商
5中西 3矢田崎 8伊東 1北添 2佐々木 9渡邉 7古川(18) 6河合 4澤口

中部大春日丘
6堀 4玉井 5小島 8椙山 1水野(10)→7 3石井 9安藤 7横田(18)→1角野(1)→H野村(7) 2里見→H金井(13)

(試合経過)

3回表、2死1塁から1番中西が2ランホームラン。豊橋商が2点を先制。2-0
5回表、1死2塁でピッチャー交代、角野。2死満塁からワイルドピッチで1点。更に2死満塁から5番佐々木がタイムリー。6番渡邉が走者一掃の3点タイムリー3ベース。一挙5点を挙げ7-0。
5回裏、2死2塁から1番堀がタイムリー。7-1
7回表、1死2塁から4番北添がタイムリー3ベース。8-1
豊橋商がコールドで快勝しました。

総評

立ち上がりは中部大春日丘の水野投手、豊橋商の北添投手、それぞれが持ち味を出して投手戦になりそうな雰囲気に。

それを打ち破ったのが3回表に飛び出した中西選手の2ランホームラン。打った瞬間に入ったと感じた打球。本人いわく公式戦初ホームランがここで飛び出し豊橋商が2点を先制。

北添投手は最初のピンチは4回裏、1死から3番小島選手の2ベースを打たれて得点圏にランナーを背負う。ただここで4番の杉山選手は投ゴロ。5番水野選手を歩かせて6番石井選手を打ち取ってピンチを脱出。冷静に中部大春日丘打線を抑えます。

次に試合が動いたのが5回表、振り逃げのランナーを送って1死2塁。打席が先ほどホームランを打った中西選手というところでエースの角野投手にスイッチ。このタイミングはすごく納得がいく交代。ただ、それが上手くいくとは限らないのが継投の難しさ。2死満塁から北添選手の打席でワイルドピッチで1点。ここで申告敬遠で満塁とした後に、佐々木選手、渡邉選手にタイムリー長短打が出て4点。この回5点のビッグイニングとなって試合が決まった形になりました。

7回表には自らタイムリー3ベースを放ってコールド圏内にもっていき、しっかりと裏を抑えてコールド。北添選手の威圧感というか、試合を支配する力というのはすごいなと改めて感じる試合でした。

豊橋商は効果的に長打が出ましたし、いい状態でこの後も戦えそう。どこまで勝ち上がれるか楽しみです。

中部大春日丘も決して力のないチームではなかった。角野投手もボールは走っていましたし。ただ、しっかりと低めを見極められて、ストライクを取るためにゾーンを上げざるを得なかった。そしてそれを捉えた豊橋商打線が一枚上手だった印象です。

水野投手は5回途中までで三振7つ奪うなど、能力の高さを見せましたし、安藤選手ら能力のある野手もいる。新チームはこの悔しさをバネにしっかりと勝ちあがっていってほしいですね。

ピックアップ選手

豊橋商 北添 兼矢 投手(3年)

まっすぐで押す投球が出来ていて、MAXも143㎞をマーク。大きな身体というのもありますが、威圧感を与えるような存在感が光ります。立ち上がりはばらつきもありましたが、2回以降は落ち着いていました。打撃でも7回にコールド圏内に持ち込むタイムリー3ベースを放つ。逆方向でも伸びる打球が光ります。

豊橋商 中西 柊満 内野手(3年)

1番サードで出場。ホームランは打った瞬間の当たりでした。直前にはエンドランもかかっていたのですが、パンチ力をしっかりと活かしました。

豊橋商 佐々木 将大 捕手(3年)

5番捕手で出場。2安打のマルチで、バントヒットも決める。肩も強い捕手ですね。

豊橋商 渡邉 恵哉 外野手(3年)

6番ライトで出場。5回に試合を決定付ける3点タイムリー3ベースを放つ。

中部大春日丘 水野 拓海 投手(2年)

立ち上がりからボールは走っていて、2回までに4奪三振。3回の中西選手の一発が重かった。切れのあるまっすぐがよかった。

中部大春日丘 堀 央征 内野手(3年)

1番ショートで出場。5回に2死2塁からタイムリーを放つ。意地を見せていました。

中部大春日丘 小島 旬平 内野手(3年)

3番サードで出場。4回にチーム唯一の長打である2ベースを放つ。警戒されながらも打ったのはさすが。

中部大春日丘 角野 聖哉 投手(3年)

5回表の1死2塁でマウンドへ。ややコントロールに苦しみ、この回ビッグイニングとなってしまいました。まっすぐは140㎞をマークし、力のある球を投げていたんですけどね。

豊橋商田村監督、北添投手、中西選手談話
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