日福大付-中京大中京 観戦記(2024年選手権愛知大会)
7月26日に岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで行われた準決勝の第2試合、日福大付-中京大中京の観戦記です。
日福大付は秋、春に続いて中京大中京と対戦することになり、どれだけ食らいつけるかに注目して観戦しました。
日福大付
0000000|0 H1 E0
0210004|7 H8 E0
中京大中京
(7回コールド)
日福大付
澤田(1)-大脇
中京大中京
中井(1)、佐藤(11)、田中(18)-杉浦
投手成績
日福大付
澤田正吾 6回1/3 105球 被安打8 四死球7(1) 三振1 失点7
中京大中京
中井遥次郎 3回 22球 被安打0 四球0 三振3 失点0
佐藤爽楽 3回0/3 31球 被安打1 四球0 三振1 失点0
田中太久哉(2年) 1回 7球 被安打0 四球0 三振0 失点0
(出場選手)
日福大付
5𠮷川 6杉浦 7浅野 9竹内 3服巻 8光本 2大脇 1澤田 4六川
中京大中京
4神谷 5岡部 8山田 2杉浦 3杉山(13)→H仲(3) 7村上 6福田 1中井→H萩田(17)→1佐藤(11)→1田中(18) 9松山
(試合経過)
2回表、1死から5番服巻のピッチャー返しの打球が中井の右足に当たり、3塁方向にはねてサードが処理してバッターはアウト。中井はしばらく治療にあたり、無事に再登板。気迫で後続も抑えます。
2回裏、2死3塁から8番中井がタイムリー。2死満塁から2番岡部が押し出し四球。中京大中京が2点を先制。2-0
3回裏、2死2塁から7番福田がタイムリー。3-0
4回表、ピッチャー交代、佐藤。
7回表、先頭の𠮷川がチーム初ヒット。ここでピッチャー交代、田中。𠮷川が盗塁を決めてチャンス拡大を図るも、後続が倒れ得点ならず。
7回裏、1死2,3塁から4番杉浦を申告敬遠。1死満塁から代打仲に押し出し死球。6番村上は押し出し四球。7番福田が2点タイムリー2ベースを放ちコールド成立。7-0で中京大中京が快勝して決勝戦進出を決めました。
総評
中京大中京としては中井投手の気迫が勝利を呼び込んだという試合。
2回表、1死から服巻選手の痛烈なピッチャー返しの打球が中井投手を襲い、右ひざ下の部分に当たってサード方向に跳ねて、打者はアウトに。タンカで運ばれたので、さすがに再登板は厳しいかと思いましたが、治療後再登板を果たし、気迫で抑えます。
その裏、2死3塁で中井選手に打席が回り、追い込まれながらも高めのボールを上手く捉えてタイムリー。これで野手もうかうかしていられないというところで、押し出し四球、3回には福田選手のタイムリーで加点し、試合を優位に進めます。
中井投手は3回まで投げて佐藤投手にバトンを渡しました。試合後病院に行ったようで、大事にいたらなければいいのですが、エースの気迫がこの試合に及ぼした影響力は大きかったですね。
結局、佐藤投手、田中投手とつないて、7回まで1安打に抑え、打線は7回に一挙4点を奪ってコールドに。いい形で決勝戦進出を決めた形に。
野手では山田選手の不振が心配。中井投手の状態も気になりますが、2年連続決勝戦進出。今度こそというところでしょうね。
日福大付は初のシード権獲得から、初のベスト4進出まで駆け上がってきました。3年前のベスト8進出を見て入ってきた世代。力はその時ほどなかったと山本監督は評していましたが、まとまりと成長力で最高成績を更新。こういう一歩がまた次の伝統になっていくでしょうね。
今後の日福大付も注目したいと思います。
中京大中京と東邦の決勝戦での対戦は22年ぶり。私学4強同士の一戦。好ゲームを期待したいですね。
ピックアップ選手
日福大付 澤田 正吾 投手(3年)
130㎞中盤のまっすぐと緩急。コントロールが武器ですが、2回は3連続四球で2点目を失うなど持ち味が出せず。4回以降は立ち直りましたが、7回は疲れもあった感じでした。
日福大付 𠮷川 侑摩 内野手(3年)
1番サードで出場。7回に先頭で初ヒットを放ち、盗塁も決めてチャンスメイク。
中京大中京 中井 遥次郎 投手(3年)
2回表に服巻選手に打球を食らった時は続投は無理だと思いましたが、その後再登板をして抑える。そして自らタイムリーを放ち、チームに流れを呼び込みました。
中京大中京 福田 心穏 内野手(3年)
7番ショートで出場。2安打がいずれもタイムリーで7回裏はコールドを決めるタイムリー2ベースでした。状態はよくなかったそうですが、監督からしっかりと引っ張れとアドバイスをされてそれが生きたとのこと。
中京大中京 岡部 純陽 内野手(2年)
2番サードで出場。2安打、犠打、四球と全打席でしっかりと仕事。好打者ですね。
中京大中京 佐藤 爽楽 投手(2年)
4回からマウンドへ上がり、3イニングをパーフェクトピッチング。7回にチーム初ヒットを打たれたところで交代となりましたが、テンポよく試合を作りました。
中京大中京 高橋監督、日福大付 山本監督談話
※有料会員様のみご覧いただけます。
(残り 1866文字/全文: 3826文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ