愛知野球通信+

日福大付-愛知 観戦記(2024年秋季愛知県大会)

9月8日に岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで行われた2回戦の第2試合、日福大付-愛知の観戦記です。
夏にベスト4に初めて入り、新チームでもしっかりとシードを確保した日福大付。古豪愛知は向陽の軍司投手を攻略して2回戦に進んだので、好ゲームを期待して観戦しました。

日福大付
000000212|5 H10 E1
000040002|6 H9 E1
愛知

日福大付
内藤(1)、神谷(10)-太田

愛知
福住(1)、舩戸(10)-山田

投手成績

日福大付
内藤翔人 8回 93球 被安打7 四死球4(3) 三振4 失点4(自責点3)

神谷武蔵(2年) 1/3 15球 被安打2 四死球2(1) 三振0 失点2

愛知
福住拓郎 7回 92球 被安打4 四球1 三振5 失点2

舩戸亜久里(2年) 2回 33球 被安打6 四球1 三振0 失点3

(出場選手)

日福大付
6田中→5 4六川 9竹内 2太田 5森田→R末吉→1神谷 3杉本 7富田(13)→H長谷川→7宇井→R藤井→6 1内藤→H早坂→7關 8清田

愛知
6井上 4吉田(16)→H高井→R大河内→4→H河田 3中川 5濱井→R岩崎→5浅野 2山田 7山口 9世古 8服部 1福住→H福中→1舩戸→H佐藤

(試合経過)

5回裏、無死満塁から押し出し死球。1番井上の1ゴロの間に1点。2死1,3塁からワイルドピッチにキャッチャーの送球エラーが絡んで2者生還。愛知が4点を先制。4-0
7回表、無死2塁から3番竹内がタイムリー。無死1,3塁から5番森田のセンター前に落ちるあたりがセカンド封殺のセンターゴロ。その間に1点。4-2
8回表、ピッチャー交代、舩戸。1死1,3塁から2番六川が犠牲フライ。4-3
9回表、2死1,3塁から代打早坂が同点タイムリー。9番清田が逆転タイムリー。日福大付が逆転。5-4
9回裏、ピッチャー交代、神谷。先頭バッターが死球。代打佐藤はヒッティングを選択しヒットを放ち無死1,2塁、1番井上が犠打。代打河田は申告敬遠。1死満塁で3番中川が2点タイムリーを放ち、愛知が逆転サヨナラ勝ち。

総評

終盤もつれた試合は愛知が最後に再逆転を決めてサヨナラ勝ちをおさめました。

9回裏は先頭の服部選手が死球で出塁。ここで代打の佐藤選手をベンチは打たせて、それに期待に応えた佐藤選手が素晴らしかった。送った後、代打河田選手のところで日福大付はこの日4度目の申告敬遠を選択。前の回に2つ申告敬遠をして満塁でしのいだので、この回も、と思ったのでしょうが・・・。サヨナラタイムリーを放った中川選手はこの打席までにマルチ。そういう当たっている選手にこういう場面は回してはいけないですよね・・・。結果論ですが1点はOKで代打の河田選手と勝負した方がよかったかな。押し出しも駄目というのはピッチャーは難しいですよね。

5回まではノーヒットに抑えられていた日福大付打線。7回表にようやく福住投手を捉えて2点を奪い、8回表にも変わった舩戸投手から犠牲フライで1点差。そして9回表にはピッチャーの内藤選手への代打やエンドランの成功など、勝負を仕掛けて逆転。このあたりは山本監督の、失敗を恐れない采配がお見事でした。ただ、ピッチャーの内藤投手が好投していただけに、勝負を仕掛けるのは当たり前とはいえ、リリーフの神谷投手には荷が重くなってしまいました。

内藤投手は130km/h中盤のまっすぐを軸に愛知打線を相手に好投。5回の4失点は押し出し死球、叩き、ワイルドピッチと送球エラーというタイムリー無しで取られた4点。打線も終盤の集中力は見事でなかなか力のあるチームでした。夏から選手は入れ替わっていますが力はあるチームだなと感じる戦いを見せました。

愛知はややラッキーもありましたが、相手のミスに付け込み点を取る上手さがありました。

投手陣がどれだけ強い相手に踏ん張れるかがカギになりそうです。

ピックアップ選手

日福大付 内藤 翔人 投手(2年)

先発して130km/h中盤のまっすぐと変化球でどんどんストライクを投げていきます。死球は出したものの、四球は申告敬遠のみ。コントロールの良さも武器。好投手です。

日福大付 清田 楓麻 外野手(2年)

9番センターで出場。2安打のマルチで9回の土壇場で逆転となるタイムリーを放つ。

日福大付 早坂 玲音 選手(2年)

9回表、2死1,3塁から代打で同点タイムリー。難しい場面でよく打ちました。

日福大付 太田 直希 捕手(2年)

4番捕手で出場。2安打と4番らしくライナーで打つ打撃を見せた。肩もまずまずいい。

愛知 福住 拓郎 投手(2年)

先発して5回までノーヒットピッチング。スピードは120km/h後半ですが、タイミングが取りにくそうな投手でフライアウトが多かった。

愛知 中川 壮亮 内野手(2年)

3番1塁で出場。3安打の猛打賞で全てセンターへ打ち返す。9回裏は逆転サヨナラ打を放つ。監督も頼れると語る選手。

愛知 山口 颯太 外野手(2年)

6番レフトで出場。2安打のマルチで5回には先制につながる2ベースを放つ。

愛知 井上 比呂 内野手(1年)

1番ショートで出場。1安打でしたが、内野ゴロの間の打点。9回裏は無死1,2塁から大事なバントを決める等、1年生ながら仕事の出来る選手。守備も安定。

愛知 山田 裕真 捕手(2年)

試合ではノーヒットだったものの、肩は2秒を切るセカンドスローを見せ、盗塁も(企画4つ中)3つ刺してチームに貢献。

愛知 飛田陵佑 監督談話

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