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三菱自動車岡崎-王子 観戦記(2024年日本選手権東海地区最終予選代表決定戦)

9月19日に岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで行われた代表決定戦、三菱自動車岡崎-王子の観戦記です。
王子は中島投手が先発。三菱自動車岡崎はここまであまり登板がなかった坂巻投手が先発をしました。

三菱自動車岡崎
000030000|3 H9 E0
000000020|2 H6 E0
王子

三菱自動車岡崎
坂巻(34)、神原(16)-西川

王子
中島(16)、若林(13)、三島(11)、宮崎(21)、浅井(14)、登坂(15)-横山

投手成績

三菱自動車岡崎
坂巻拳 7回2/3 102球 被安打5 四死球2 三振2 失点2

神原友(東海大甲府-東海大 7年目) 1回1/3 24球 被安打1 四球0 三振1 失点0

王子
中島航 4回1/3 86球 被安打3 四球4 三振3 失点2

若林優斗(三重-中京大 7年目) 1/3 9球 被安打2 四球0 三振1 失点1

三島安貴(享栄-愛知学院大 1年目) 1/3 16球 被安打0 四球2 三振0 失点0

宮崎隼輔(東海大仰星-関西大 3年目) 2回 25球 被安打2 四球0 三振2 失点0

浅井佑介(名大附-筑波大 3年目) 1回0/3 34球 被安打2 四球2 三振0 失点0

登坂真大 1回 10球 被安打0 四球0 三振1 失点0

三菱自動車岡崎

9豊住(24) 3小室(6) 5荒井(5) D岳原(30)→R冨澤(4) 4古川(7) 8中村奎(31) 7山田(29)→H菅原(3)→7東(1) 2西川(10) 6内藤(8)

王子
5山口(4) 6前田(5) 3平野(10) 7吉岡(6) D神鳥(25)→H廣部(24)→H賀部(29) 9横井(1)→R大杉(3)→8 8山ノ井(8)→9 2横山(27)→H松田(9)→2 4中川(7)

(試合経過)

5回表、1死1,3塁でピッチャー交代、若林。2死2,3塁から3番荒井が2点タイムリー。4番岳原がタイムリー2ベース。ここでピッチャー交代、三島。3-0
6回表、ピッチャー交代、宮崎。
8回表、ピッチャー交代、浅井。
8回裏、2死満塁から1番山口が2点タイムリー。ここでピッチャー交代、神原。3-2
9回表、無死1,2塁でピッチャー交代、登坂。
三菱自動車岡崎が勝って日本選手権代表を決めました。

総評

三菱自動車岡崎は坂巻投手が先発。ここまでほとんど公式戦の登板が無かったのですが、かなり状態がよく、初回のピンチをしのいでからはスイスイと投球。かつてドラフト候補だった頃を思い出すピッチングを見せました。

王子の先発は中島投手。立ち上がりから状態がよく、投手戦の様相を呈します。

ただ、中島投手は徐々にランナーを出す機会が増えて、5回表に1死1,3塁で交代。若林投手が2死を取るも、荒井選手、岳原選手にタイムリーを浴びて交代。そこから小刻みに継投していき反撃を待ちます。

王子はようやく8回裏にチャンスを作り、2死満塁から山口選手の2点タイムリーで1点差に。三菱自動車岡崎は抑えの神原投手を投入し、このピンチをしのぐと、1点リードを守り切り三菱自動車岡崎が代表を勝ち取りました。

三菱自動車岡崎はキャプテンの荒井選手がこの試合でスタメンとなり、2点タイムリーを放ち、2試合連続でヒーローに。殊勲選手賞を獲得。

4番の岳原選手が今日も活躍。3打数3安打2四球と全打席出塁。チームの大きなピースとなっています。

王子は投手を総動員していますが、その影響が出ないといいなと思います。それでも終盤の反撃につながりましたし、切り替えて次の代表決定戦に臨んでほしいですね。

ピックアップ選手

三菱自動車岡崎 岳原 陵河 外野手(山梨学院 1年目)

4番DHで出場。3打数3安打2四球と全打席出塁。打球の速さも目立ち、5回には3点目となるタイムリー2ベース。ヒット方向も3方向に渡り、パワーに技術も伴う選手。2年後に向けて大きく育ってほしい。

三菱自動車岡崎 荒井 海斗 内野手(前橋育英-明治大 7年目)

3番サードで出場。前の試合での代打決勝打からスタメンへ。この試合でも決勝点となる2点タイムリーを放ち、チーム殊勲賞に選ばれました。

三菱自動車岡崎 坂巻 拳 投手(千葉英和-東京情報大 6年目)

今季公式戦初先発。なかなか出番がない状態が続いていましたが、状態はよかったそうで、この試合でも初回のピンチをしのぐと2回から7回はノーヒットピッチング。8回は疲れもあって捕まりましたが、大きく勝利に貢献しました。全国大会の大きなピースになりそうです。

王子 中島 航 投手(平塚学園-横浜商科大 2年目)

先発して4回まで無失点ピッチング。ただ、徐々にランナーを出すようになり5回表に2つ四球を出して降板。もう少し長いイニングを投げたかったところでした。

王子 山口 乃義 内野手(天理-立命館大 3年目)

1番サードで出場。2安打のマルチで8回裏に反撃の2点タイムリーを放つ。

王子 登坂 真大 投手(札幌光星-東海大札幌キャンパス 1年目)

9回表に無死1,2塁でマウンドへあがり、犠打でピンチが広がるもそこから三振と中飛に抑えました。まっすぐに力がありますし、来年注目になりそうな投手ですね。

三菱自動車岡崎梶山監督、荒井主将、岳原外野手談話
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