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愛知工業大-愛知学院大 3回戦 観戦記(2024年秋季愛知大学リーグ)

10月7日にパロマ瑞穂球場で行われた第1試合、愛工大-愛院大の3回戦の観戦記です。
勝ち点がかかる試合。優勝争い、最下位争い、色々懸かった試合でした。

愛工大
001000000|1 H8 E0
000000000|0 H8 E0
愛院大

愛工大
藤井(15)、牧野(24)、中村(17)-二村

愛院大
河野(18)-末田

投手成績

愛工大
藤井宗汰(福井工大福井 4年) 2/3 14球 被安打2 四球0 三振0 失点0

牧野亮大 4回1/3 57球 被安打3 四球1(1) 三振1 失点0

中村優斗 4回 42球 被安打3 四球0 三振7 失点0

愛院大
河野優作 9回 134球 被安打8 四球3 三振6 失点1

(出場選手)

愛工大
8宮川(51) 7古屋(6) 5柴田(20)→3 3袴田(55)→5新美(4) 4白井(3) D小島(44)→R高崎(27) 2二村(10) 9橋口(28) 6飯棲(12)→4渡邉(7)

愛院大
8杉山(23) 5田中(5) 7山田(3) 3金子(25) D森田(28) 6大林(2)→H浦川(6)→6 9福本(9) 2末田(10) 4中濱(26)

(試合経過)

1回裏、2死1,2塁でピッチャー交代、牧野。
3回表、1死3塁から9番飯棲がタイムリー。愛工大が先制。1-0
5回裏、2死2塁で1番杉山を申告敬遠。2番田中を抑えてピンチを脱出。
6回裏、ピッチャー交代、中村。
9回裏、先頭の5番森田が3ベース。無死3塁とするも、そこから浅い左邪、三振、三振と抑えて試合終了。
愛工大が虎の子の1点を守り切り、勝ち点を2としました。

総評

愛工大は最下位の可能性が残る中で、勝ち点を取って少しでも立場を楽にしたい試合。愛知学院大は優勝の可能性を残す意味で勝ちたい試合。1点勝負になった試合は愛工大が制しました。

愛工大は藤井投手が先発。このリーグ戦自体初登板でした。平井監督は1ポイントの投手で、何とか愛院大の杉山選手を抑えたかったと。結果は内野安打と上手くいかなかった形でしたが、5回には申告敬遠を使うなど杉山選手をマークする形。それでもこの3日間で8安打打たれて、杉山選手は打率が.559まで上昇。今は手がつけられない状態ですね。

1回裏の藤井投手から牧野投手の継投はピンチになったらいくつもりで想定通り。そこからの牧野投手の好投が大きかったとのことでした。中村投手もピンチになったら早めに投入するつもりだったそうですが、結局6回から。少しでもイニングを減らしたのは今後に生きてきそうです。

愛工大の得点は3回の飯棲選手のタイムリーの1点のみ。河野投手は中1日で結構厳しい状況でしたが、結局最後まで投げて1失点ですから、よく投げましたよね。

それだけに何とかしたかったですが・・・。中村投手からチャンスは作りましたが、ギアをあげた中村投手は打てず。9回裏の無死3塁からの投球は圧巻でした。

愛工大はまだ最下位の可能性は残りますが、ひとまず勝ち点を2にしてひとまず最下位は脱出した形。最後の東海学園大戦は4年生にとっては最後の試合になりそうなので、いい形で臨んでほしいですね。

愛知学院大は優勝は厳しくなりましたが、2位の可能性はあるだけに、こちらもあと1カード、中京大戦に全力で挑みたいですね。

ピックアップ選手

愛知工業大 牧野 亮大 投手(藤枝明誠 1年)

1回裏、2死1,2塁でマウンドへ。この交代は想定通りだったそうですが、そこから5回までしっかりと0を並べたのは牧野投手の好投が呼び込んだ形だったようです。1年生ながら落ち着いた投球が出来ますし、コントロールの良さが光る投手。来年以降は中心投手になっていきそうです。

愛知工業大 中村 優斗 投手(諫早農 4年)

6回からマウンドへ。7つ三振を奪い、この日はフォークの良さが光りました。愛院大はまっすぐを狙っている感じでしたが、それを察知して変化で三振を取れるところが中村投手の良さ。9回に無死3塁からの左邪、三振、三振の投球は見事でした。

愛知工業大 飯棲 力輝 内野手(甲府工 1年)

9番ショートで出場。3回にタイムリーを放ち、虎の子の1点を取りました。守備でも安定感がありますね。

愛知工業大 古屋 睦仁 外野手(中京 2年)

2番レフトで出場。3安打の猛打賞でセンター中心に打ち返す打撃が光ります。

愛知学院大 河野 優作 投手(創志学園 3年)

中1日での先発で9回を完投。球数が多く心配になるレベルを投げていますが、この日も1失点と試合を作るところはさすが。特徴のあるスライダーを投げられるのが武器ですね。

愛知学院大 杉山 諒 外野手(愛産大三河 3年)

1番センターで出場。この日もマルチで中村投手からもヒットを放つ。5回には申告敬遠をされて、愛工大はちょっと手の付けようがないという感じでしたね。

愛知学院大 森田 大喜 外野手(中京 3年)

5番DHで出場。2安打のマルチで9回裏には先頭で3ベースを放ちチャンスメイク。打撃の良さを発揮しました。

愛工大平井監督、中村投手談話
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