#4四家魁人「持ち味は3Pシュートとパス」ゲーム作りやスピードを活かしたプレーにも注目!【インタビュー】
宇都宮ブレックス #4 四家魁人
(PG、2001年9月25日生まれ、福島県出身。175cm 、74kg)
今シーズンからブレックスに加入した四家魁人選手は、2020年にアメリカに留学し、プレップスクールを経て、22年からNCAA ディビジョン2のフェアモント州立大学でプレーしていました。今シーズン、どのようなプレーでブレックスに新しい風を吹かせてくれるのか期待が高まりますね。今回は、四家選手のことをもっと知るべく、バスケットを始めたきっかけや目標について話しを聞きました。(文・写真:藤井洋子)
—バスケットはどのようなきっかけで始めたのですか。
小学2年生の時に、姉の影響で始めました。その頃はあまりポジションがはっきりしていなくて、全部のポジションをやっていました。
—ほかのスポーツはやらずに、ずっとバスケ1本だったのですか。
兄がソフトボールをやっていたので、小学校1年生の時はソフトボールをやっていました。でも、練習がつまらなくて1カ月ぐらいで辞めちゃったんです(笑)。その頃、姉はバスケットをやっていて、ミニバスは親の送り迎えがあるので、そこに親と一緒にくっついて行って体育館の端っこでボールを使って遊んでいるうちに、「バスケって、面白いな」と思うようになり、始めました。
ミニバスのコーチは自分の好きなようにバスケットをさせてくれたので、バスケットは心の底から楽しんでやっていました。それが僕の中ではすごく大きかったみたいで、今でもその頃の「楽しい!」 という気持ちのままバスケットができています。逆に、もしミニバスの時から勝つことだけにこだわって楽しいことを教えられずにいたら、やっていることが苦になってしまって、あまり長く続かなかったかもしれません。
—高校時代もそのまま楽しさを感じながらプレーできていたのですか。
唯一、バスケットをやりたくないと思った時代があったとしたら、高校時代です。それまで毎日バスケットをやり過ぎてしまって、「これ誰のためにやっているんだろう?」と思い始めてしまったのが、ちょうど高校生の時でした。もちろん嫌いになったわけではないんですけど、バスケットをやっていてもいつもより楽しくないというか、何も感じないというか。「なんでやっているんだろう?」と思う時期がありました。
—どのようにして、そういう時期を乗り越えたのですか。
自分にはずっと夢があって、何かで迷った時はそのことを考えるようにしています。「自分の夢はなんだろう?」「なんのためにここまで来たんだ?」と、過去を振り返りながら考えていると乗り越えることができます。
僕は常に目標設定をしていたので、アメリカに行くこともそうですけど、それを思って気持ちを切り替えてきました。
—目標や夢について教えてもらえますか。
僕の中では、日本代表が目標です。その後アメリカに行って、NBA選手になることが夢です。それは、バスケットを始めた小学2年生の時から、ずっと変わらないです。
—小学生の時からNBA選手になることが夢だったんですね。その頃、憧れていたNBA選手は誰でしたか。
プレーを観て、初めてかっこいいなと思ったのはアレン・アイバーソン(※NBAドラフト1位指名選手。NBAシーズン得点王、シーズンMVP受賞者の中で最も身長が低い選手)です。アイバーソンは、公称では身長183㎝なのですが、実際にはそんなに背が高くないらしいです。それなのに2m10㎝もある選手の上からダンクをしたりして、本当にすごいですよね。
アイバーソンのプレーは、特にクロスオーバー(※体の前で素早くボールを左右に切り替えるドリブル)がかっこ良くて、毎日練習していました。彼の動画を観て、自分でクロスオーバーをしているところを親に動画で撮ってもらって、同じ動きをしているかどうかチェックして…というようなことをずっとやっていました。家の中でやって、怒られたこともありました(笑)。
—高校卒業後に「アメリカに行きたい」と言った時、ご両親の反応はいかがでしたか。
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