バスケットボール・クラッチ

「選手もファンも一体となって戦った、見ごたえたっぷりの2連戦!」~“おのかな”のブレックス観戦レポート 11/2-3島根スサノオマジック戦@ブレックスアリーナ宇都宮

開幕戦で2連敗して以降、ここまで負け無しのブレックス。とはいえ簡単に勝てた試合はひとつもなく、手に汗握る接戦ばかりです。今回は、西地区1位(11/1現在)の島根スサノオマジックをホームに迎えました。開幕戦以来の上位チームとの対戦となりましたが、「これぞブレックス!」と言える、見ごたえたっぷりの2連戦となりました。(文・写真/ブレックスファン・おのかな)

 

祝! Bプレミア参入決定

10/17にBリーグから発表があり、2026-27シーズンから始まる「Bプレミア」への参入が決まりました。ブレックスは1次審査の条件である、平均入場者数4,000人以上、売上高12億円以上、条件に合ったアリーナを準備すること、という3つの高いハードルを見事クリア。特筆すべきは、平均入場者数と売上高を2年連続で達成するという、1次審査の条件をクリアしたのは、ブレックスのほかに千葉JA東京、川崎、琉球の5クラブのみだったということです。

この日は3次審査までの結果が発表され、22クラブが決定しました。年末に4次審査が行われ、ここでBプレミア初年度の参入クラブが確定するとのこと。

この厳しい条件のクリアできたのは、ブレックスを強いだけでない、たくさんの人たちに愛されるクラブに育てたフロントスタッフのみなさんの日ごろの努力のたまものだと思います。本当におめでとうございます。

 

島根スサノオマジックとの対戦

今回は、島根との対戦です。昨シーズンまでの島根との対戦成績は75敗と、実はあまり相性の良くないチームです。特に過去3シーズンでは24敗と負け越しています。

昨シーズンまでの島根で「ビッグ3」の一翼を担っていたペリン・ビュフォード選手が信州に移籍し、代わりに三遠からコティ・クラーク選手を獲得。また、SR渋谷からジェームズ・マイケル・マカドゥ選手や、元日本代表の帰化選手、ルーク・エヴァンス選手も入団と、相変わらず強力な布陣です。11/1時点で西地区首位、平均得点86.3はリーグ2位。

ブレックスはリーグ開幕前に天皇杯2次ラウンドで対戦し勝利していますが、あのときとはチームの練度もちがっているでしょう。

 

激しいディフェンスの攻防戦となった土曜日

試合開始前にチーム公式から、渡邉裕規選手とギャビン・エドワーズ選手の負傷による欠場が発表されました。この前の週末、土曜日に渡邉選手が、日曜日にエドワーズ選手が、相次いで負傷して離脱となり、ふたりとも右膝内側腹側靱帯損傷で、復帰時期未定ということです。渡邉選手は、けがでの長期離脱は初めてだと思いますが、ふたりともしっかりとけがを治して一日も早く復帰できることをお祈りします。

試合は出だしからロースコアゲームの様相を呈します。ブレックスは、3ポイント(P)シュートがなかなか決まりませんが、厳しいディフェンスで持ちこたえ、1クォーター(Q)だけで4つのスティール。逆に、島根のターンオーバーは、7を記録しました。2Qは一転、ブレックスは4本の3Pシュートなどで24得点を挙げ、3928で前半を折り返しました。

この日はなかなか3Pシュートが入らなかったのですが、打たされたシュートではなく、オープンで打てていたので観ていてストレスはあまり感じませんでした。ただ、入ってくれー!!という祈りみたいなものはありました(汗)

島根は、リバウンドでブレックスを圧倒しましたが、オフェンスリバウンド18本でセカンドチャンスポイントが8と、ことごとくゴール下のシュートがリングに嫌われるという状態。

お互いに、思うようにいかない中でも、ディフェンスでしっかり耐えたブレックスが7258と、リーグ2位の得点力を誇る島根を58点に抑える完ぺきといっていい展開で勝利しました。

竹内公輔選手が10得点9リバウンドとあわやダブルダブルの大活躍。オーストラリア代表のニック・ケイ選手が押し込んでくるのを必死に守っていたのはすごくかっこよかったです。本当に39歳なの?という感じ。また、グラント・ジェレット選手が22得点と、エドワーズ選手の穴をしっかりと埋めてくれました。本当にこのふたりにはいつも頭が下がります。

とはいえ、この日の結果は、島根にとっては「何をやってもうまくいかない日」だっただけで、そこまで実力の差があるとは思えません。翌日はまた00からリスタートという気持ちでもう一度気を引き締めて、4シーズンぶりの連勝をもぎ取りたいところです。

 

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