キャンドル・ジュンと岸本学弁護士—善人・聖人・正義の人を装う悪人たち-(松沢呉一)

2023年06月28日 23時04分　
カテゴリ： YouTube • 俳優 • 善人を装う悪人たち • 宗教 • 法 • 浮気・不倫 • 草津町

広末涼子とキャンドル・ジュンは美人局夫婦だった?

本人たちが好んで情報を外に出しているので、「夫婦間の問題」に留まらず、第三者があーだこーだと口を出してもいいとは思うのではありますが、もともと私は広末涼子に興味がない。よって不倫騒動にもまるで興味がない。

もっとはっきり言うと広末涼子は嫌いです。人気絶頂の頃に、嫌いな理由を原稿にしたことがあります。かつてのぶりっ子は松田聖子のようなタイプ。人前で泣くふりができる。広末涼子は新しいタイプのぶりっ子であり、何が受けるかよくわかって自分を作っているのが透けて見えるのがいやらしいと。芸能人なんてそんなもんですが。

しかし、私はスキャンダルを起こしたタレントを好きになる習性があります。それまでなんの興味もなかったのに、二股をかけていただの、薬物をやっていただのとの報道が出ると急に好きになります。クラブでドラッグをキメてイケイケになっているとされる動画を観て以来、酒井法子がメチャ好きです。あばずれが好きなものですから。

広末涼子も本性を出したのですから、好きになってもよさそうなのに、引き続き嫌いです。自分でも理由ははっきりしないですが、結婚して、子どももいるってところがひっかかるんだと思います。ここは私の倫理観に抵触します。ヤリマン、ヤリチンは結婚しないか、それを容認できる相手と結婚すべきです。

しかし、善人ぶっていた夫のキャンドル・ジュンは、部下に全治2ヶ月のひどい暴行を加え、自身も不倫を繰り返していた疑惑が出てきて、ちょっと興味が出てきました。そんな文脈でもないのに、「世界平和」「ラブ&ピース」なんてことをためらいなく口にするような人間は裏で何をしているのかわかったもんじゃないという教訓としては超一流。

最近見なくなりましたけど、「人類が平和でありますように」という柱をやたらと建てていた白光真宏会は、分裂を繰り返している世界救世教の分派のひとつで、人類全体を語る前に教団内を平和にしろって感じ。

同じく善人らしさ、聖人らしさ、正義の人らしさをことさらに表に出している人は、あんまり私は信用ができず、しばしば裏の顔があるものです。ほとんどの人間はそんな立派なもんじゃないって。

広末涼子はこれまでも不倫をしてきて、キャンドル・ジュンが相手のところに乗り込んで、示談金をせしめていたと報じられていますが、ちょっと待て。キャンドル・ジュンも不倫をしていたんだったらお互い様で、妻の不倫相手から金をせしめる資格がないべ。

考えようによっては、広末涼子が男をたぶらかして、事に及んだら、裏から怖い男が出てきて金をせびっているのですから、美人局だべ。それをまた妻の行状を抑え、表に出ないように処理してきた夫を演じるのがまた嘘くさい。そんな情報が漏れたら、美人局稼業が以降できにくくなるのを防いだだけとちゃうんか。

広末涼子はベストマザー賞を受賞していて、善良な母をことさらに演出していたのに、化けの皮がはがれ、キャンドル・ジュンは妻に浮気されても耐える善良な夫をことさらに演出していたのに、化けの皮がはがれ、どこまで堕ちていくのかについては興味あり。

※2023年6月27日付「週刊女性PRIME」

草津町への誹謗中傷で話題になった岸本学弁護士

弁護士は、法という正義に則って、依頼人の弁護をする職業です。中にはことさらにそれ以上の正義の人であるかのように装う人もいますし、世間一般にそういう幻想を抱いている人たちも多いわけですが、法を超える正義、法から逸脱した正義をふりかざす人は危うい。

最近、立て続けにそんな弁護士の行状が話題になっています。

第一東京弁護士会だけでも、2023年に懲戒処分になったのは平均月1人以上いて、その中には預り金の流用のように悪質な内容のものが複数あり、業務停止命令を受けています。よって、金を着服する弁護士はさほど珍しくもないのですが、なかでも岸本学弁護士は飛び抜けて悪質です。この弁護士の問題は多岐に及び、それらをわかりやすくまとめた以下の動画を参照してください。