「全裸はいいけど、マスクをつけろ」と注意するチェコの警官—マスク・ファシズム[7]-(松沢呉一)

全裸になってもいいけど、マスクはつけろ(笑)

ヨーロッパでもマスク着用を法制化した国があります。チェコ、スロバキア、ボスニアヘルツェゴビナは3月中に、4月に入ってボーランド、オーストリア、ルクセンブルク、ドイツ(州による)、イタリア(州による)が義務化し、今月に入ってスペインも義務化。

罰則のある国もあるのですが、おおむね運用は緩そうです。

チェコはロックダウンの規則が厳しいのですけど(追記参照)、マスクについて罰則があるのかないのか調べてもわからず。前回見た分類のグループ2かグループ3かどちらかで、マスクは注意に留めているようです。

チェコでは以下の話が飛び抜けて面白い。

ヌーディストたちがマスクつけていないので、警察が注意して回っているって内容。「ヌードはいいけど、マスクをつけろ」と(笑)。日焼けして口の周りだけ残るべよ。アクリルのマスクが必要です。

マスクをつけないことだけでなく、ヌーディストたちはひとところに集まってしまうのが問題とも警察は言ってますけど、全裸になれるのは海岸や公園、キャンプ場ですから、ナチュリストの多い場所では必然的に集まってしまいます。どこでも全裸になっていいことにすれば解決ですね。

※あとで気づきましたが、CNNの日本語版でもこの記事は翻訳されてます。

他の国のナチュリストたちはどうしているんだろうと思って「ナチュリストたちはマスクを着用するのか?」で検索してみたのですが、延々とチェコのナチュリストたちが注意された話です。名を知られるメディアはたいていこの話を取り上げていました。オモロいもんな。

しかし、このネタを日本ではCNNの日本語版くらいしか取り上げてない。ナチュリストだのヌーディストだの言ってもワケがわからんですから。全裸不毛の地。日本には陰毛はいっぱいありますが。

他の国では海岸や公園で長時間いるだけでもアウトだったりするので、全裸で屋外にいられるだけでもチェコはゆるいのかもしれない。

気になって調べてみたのですが、チェコでこの話が報道されているのは見つけられませんでした。チェコ語に自動翻訳して検索しても、精度が落ちるため、ひっかかりにくいのか?

でも、ナチュリストのサイトが見つかって、チェコでは以下の場所で全裸になれます。

いっぱいあるなあ。ヨーロッパのほとんどの国でナチュリスト・ポイントがありますが、とくにチェコは多い印象で、ヨーロッパでは「チェコはナチュリズムが盛ん」ということで認知されているっぽい。

いよいよ気になって調べてみたら、プラハTVのサイトにその事情がまとまってました。

チェコ人は人見知りで、知らない人と話したがらず、公共交通で知らない人の隣に座ることも避けたがるのに、裸には寛大なんですって。他人のことがどうでもいいから、裸でも気にしないのかも。

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