松沢呉一のビバノン・ライフ

日本に住みながら愚痴ばっか言ってる在日ロシア人の話(byディアナ)—国際結婚は離婚率が高いことを踏まえて考える永住資格の改善点-(松沢呉一)

 

日本に住みながら愚痴ばっか言ってる在日ロシア人の話

 

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ちょっと前に、在日ロシア人YouTuberのディアナさんがX(Twitter)に書いたことがバズってました。探すのが面倒なので、同趣旨の動画を出しておきます。

 

 

外国人に生活保護を支給しているのは、法で定められたものではなく、「当分の間、生活に困窮する外国人に対しては一般国民に対する生活保護の決定実施の取扱に準じ」て、就業ビザを持っている人にも支給されています。解雇された場合、就業ビザの期間中は日本で次の仕事を探せて、6ヶ月の延長もできます。その間だけですから、期間限定です。

結婚していた外国人は、永住資格を得ている人も多いし、ほとんどの場合、年単位で日本に住んでいますから、生活保護を受ける資格はありましょうが、ディアナさんがなじっているロシア人は、日本語が話せないので、仕事を見つけるのは難しく、子どももいるので、軽く10年以上、生活保護を受けるのでしょう。それで、不平不満ばかり言ってんだったら、「ロシアに帰った方がいいだろ」と私も思います。そんな親のもとで育った子どもの将来も心配です。

ここで注目すべきはロシアに帰れない理由です。とくに田舎では、国外に出ることは、イコール成功であり、裕福であると見なされます。本人も尾鰭をつけて自慢話をしていることがありそう。ロシアだけでなく、どこの国でもその傾向はあって、日本でもかつては、田舎から都会に出た人はそういう見方をされたでしょう。

すでに指摘したように、アフリカ諸国でヨーロッパに夢を見る人が多いのは、移住した人たちがいい生活ができているかのような幻想をばらまいているためでもあろうと推測できます。泥棒や強盗をやっているのだとしても、母国よりいい生活ができているのも実際にいるでしょうし。

強制送還されそうになって自殺したイタリア人も、成功したかのように吹聴していなかったにせよ、昔の友人、知人たちに、離婚してホームレスになり、強制送還されたなんて知られたくなかったのでしょう。プライドは捨てろや。

 

 

国際結婚は離婚率が高い

 

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ディアナさんの語るロシア人のババアとディアナさんの姿勢の違いは、「日本は誰を受け入れるべきか」を端的に示しています。

ディアナさんは、日本に住んで7年。その前にも日本に来ていて、少しは日本語を勉強していたにしても、このしゃべりはすごいな。ただうまいってだけじゃなく、笑いのセンスまで習得。

一方、10年20年いても日本語を話せない人がいて、日本人とコミュニケーションをとれず、ロシア人の知り合いしかいない。ネット上だけだとしても、ロシア人コミュニティを形成しています。日本でうまくいっていないことの逆恨みで、プーチン賛美をしていそう。

自殺したイタリア人もそうだったように、結婚していたら日本語を話せるようになると思うのは大きな間違い。それ相応の努力が必要であって、話せないから夫婦生活もうまく行かず、離婚する。

 

 

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