松沢呉一のビバノン・ライフ

耳の中に虫が入った話とマイコプラズマ肺炎流行の話-(松沢呉一)

 

 

耳の中に虫が入った

 

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暗くなってきたので、晩飯を買いに行ったあと、ホロライブの切り抜きでも観ながら、買ってきた晩飯を食うかと思って、ヘッドホンをつけました。

そしたら、右耳に強烈な違和感が。ゴソゴソゴソと音がして、最初は耳から何か漏れてきたと思いました。脳みそが溶けたか。触っても何も出てなくて、ゴソゴソという音だけがしてます。

どうやら虫が入ったのだと気づきました。小さいゴキブリか、ハエトリグモじゃなかろうか。たぶんヘッドホンの耳に接する部分に体温が残っていたので、この寒さから逃れるようにひっついていたら、ヘッドホンが急に移動して、逃げた先が耳の穴。

子どもの頃に、そんなことがあったかもしれないですが、大人になってからは初めてです。

私はクモが嫌いなのですが、嫌いなのは足が長いタイプ。ジョロウグモは怖くて触れない。しかし、ハエトリグモはむしろ好きで、うちの中にいるのを見つけても殺しませんし、ハエトリグモを飼っている人の動画はよく見ています。

 

 

同じことなら耳の中にハエトリグモがいて欲しい。ハエが入ってきても退治してくれます。

綿棒を突っ込んだのですが、奥に逃げてしまうようです。虫によっては光に引き寄せられるので、スマホのライトで誘い出そうとしたのですが、1分ほど当てても効果なし。光を嫌う虫だと奥に入ってしまいますので、この方法は諦めました。

ほっといても、そのうち出ていくと思っていたのですが、時折ゴソゴソと音がします。

ゴソゴソを抱えたままバイトへ。風呂場は暖かいので、出て行きやすいだろうと思っていたのですが、全然音が消えない。若干動く頻度が減ったくらい。

銭湯の裏口に殺虫剤があるので、細いノズルをつけて、まずは殺すかとも思ったのですが、その前にイライラが高まって、清掃中にTシャツを脱いでシャワーヘッドを耳に当てました。耳の中に湯が入って、久々にプールを出たあとのように、片足でトントンと跳ねました。

この時に流れ出たようで、以降、ゴソゴソは消えました。ゴキブリだったのか、ハエトリグモだったのか確認できなかったのが残念でした。

 

中国でマイコプラズマ肺炎患者が増加

 

vivanon_sentence銭湯のおばちゃんは、だいたい1時台には寝ていますが、この日は私が帰る時間まで裏の道具置き場で片付けをやってました。営業時間中は何のかんのとやることがあるので、まとまった時間を取ろうとすると定休日か、深夜になってしまいます。

帰ろうとする私におばちゃんがこう言います。

「そんな格好をしているから風邪が治らないんじゃないの?」

着替えるのが面倒で、清掃中に着ていた、チンコの先が脇から出そうな短パンとTシャツ、その上に薄いパーカーを羽織ってました。

そのせいか、まだ鼻水と咳が出ています。

「今度こそ、コロナなんじゃないの? また増えているみたいだし」

「いや、抗体検査キットで調べたら、陰性でしたよ」

「インフルエンザも流行っていて、コロナとインフルエンザを併発した知り合いもいますよ」

「インフルエンザは高熱が出るでしょ。それはないので、ただの風邪ですよ。でも、中国ではマイコプラズマ肺炎が流行していて、コロナと違って子どもが高熱を出して、咳き込んでいます。例年より症状が重いらしくて、コロナのワクチンで免疫異常が起きているという説も出ています」

 

 

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