松沢呉一のビバノン・ライフ

中国ナショナリズムと小粉紅—日本では「港区放尿女子」が世間を騒がせ、英国では「小粉紅」が世界を呆れさせた[8]-(松沢呉一)

中国人の半数以上はロンドンの難癖グループに否定的—日本では「港区放尿女子」が世間を騒がせ、英国では「小粉紅」が世界を呆れさせた[7]」の続きです。

 

 

中国と韓国のなりすまし

 

vivanon_sentence韓国人が日本人になりすます例についてはいずれまとめようと思っていますが、国外で不祥事を起こした時に、責任逃れとして、日本人を偽装する政治家の例もあって、この場合はうまく難局を逃れられただけでなく、「日本人を貶めてやった」として、反日派に賞賛される行為でもあります。この政治家は言うまでもなく「共に民主党」です。これを批判している人たちもいます。「国民の力」側です。私としては、こっち側を信用したいし、日本人が「日韓友好」を願うなら、彼らとともに「共に民主党」を批判すべきです。

一方、中国人のなりすましは、その場で誰を装うと得なのかの一点で選択しているように見えます。

中国製品を日本製に偽装するのもその例です。

 

 

カタカナを使ったり、日本風のパッケージにするのはいいとして、中国人が日本人を偽装して宣伝することまでやってます。この中に出てくるイチゴは正規でライセンス契約しているならいいとして、韓国同様、違法に育てて、違法に販売しているんじゃなかろうか(違法に育てた韓国が中国に輸出したものか?)。

金になるなら、嫌いな日本をも偽装する。嫌いな相手だからこそ、その権利を侵害しても心は痛まない。ということもありましょうが、中国ではそこまで考えていないのが大半か。事実、日本だけでなく、米国のメーカーであれ、ヨーロッパのメーカーであれ、売れるブランドであれば公然とパクってきましたしね。

これが中国の標準と私は思ってますが、中国国内でも、こういった中国の標準を嫌悪する層が出てきています。知的所有権の考え方が浸透してきているだけでなく、インターネットによって国外の情報を得られるようになり、真っ当な判断をする人たちが増えてきている。東中野「西太后」に凸した中国人を批判する声が中国国内でも出ていたのがそのいい例です。

これに加えてもうひとつの流れがありそうです。

 

 

ナショナリズムの浸透と小粉紅

 

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これについても、中国を内部から見ているChopsticks and Trainsの動画が参考になります。

 

 

「中国人の大半はいい人だが、ナショナリズムが生活の隅々まで浸透してきている」「もし中国で、ユニオンジャックを手にした人々が集まったら、いい気持ちがしない中国人が多数いて、短時間なら許されても、長時間となると、警察は黙っていないかもしれない」と言ってます。日の丸だと一層危ない。韓国ではアパートのベランダに日の丸を出しただけで大騒ぎになってますしね。

対して中国人たちはロンドンで五星紅旗を持って集まり、気に食わない人物に難癖をつけ、中国の法に従うように要求し、大声で恫喝し、嘘にまみれた弁明をする。ここまでは許容できる小粉紅でも、「私も英国人だ」と言ったことは、中国人のプライドとしては許し難いことだったのではないか。

 

 

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