ロシアのウクライナ侵攻から2年—補完的保護対象者と投資ビザ(経営・管理ビザ)-(松沢呉一)
「中国人の「中流難民」とウクライナ人の「補完的保護対象者」—入管法が改正されてよかった」の続きです。
ロシアに対する怒りは3年目に
やっとナワルニーの遺体が母親に引き渡されたとのこと。
ああ、ムカつく。
昨日はロシア侵攻から2年ということで、ずっとウクライナ関連の動画を見てました。世界各国からさまざまな報道がなされていますが、ついさっき観たこの報道で、涙がちょちょ切れました。
米国に避難したウクライナ人は27万人。日本が受け入れたのは2千人強(すでに帰国した人は含まれておらず)。距離的にも近いし、永住権も取りやすいですから、ヨーロッパ各国や北米に行くのは当然として、ヨーロッパの小国では日本と同程度の人数を受け入れた国もありますから、日本もそんなに悪くはない。
ただし、多くのデータで、日本はカウントされてません。おそらく法整備が遅れ、「特別活動」という曖昧な資格で受け入れたため、難民としてカウントされて来なかったためだろうと推測します。
補完的保護対象者の申請を出すことが「大きな決断」
地方局が各地域に避難したウクライナ人を取り上げていて、見慣れた人たちの近況を知ることができてほっとする一方で、「あの夫婦はどうしたんだろう」「あの子は学校に馴染めたろうか」と気になるケースもあります。ウクライナ関係の報道が着々と減っているので、取材を継続していないのかもしれないし、すでに帰国したのかもしれない。
「補完的保護対象者」に言及している報道はそんなに多くはないですが、いくつか見つけました。
今までもたびたび見てきた母娘です。彼女は週6日働いているので、定住資格を得たところで、この点ではとくにメリットはないかと思いますが、今後、新たな仕事を探す際には定住資格があった方が有利なはずです。
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